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意外に多い「釣り人に人気ない魚」「流通せずに地元のみで食べられる魚」とは?〈AERA〉

11/6(水) 16:00配信

AERA dot.

 皆さんはアイゴという魚をご存知でしょうか? 堤防釣りや磯釣りをする方なら、「あぁ~アイゴね。知ってるけど……」とあまりいい顔をされない方も多いのではないでしょうか?

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 アイゴは、主に本州各地の岩場や堤防近辺に生息し、30cm程度の大きさになる、おちょぼ口がかわいい(個人的見解ですが)魚です。

 どうして釣り人がいい顔をしないかというと、ひとつは背びれから胸びれ、腹びれに鋭く尖った毒のあるトゲがあり、刺されるとひどい時では1週間以上も激痛に苦しまされることがあるからです。アイゴの毒は魚が死んでも有効なので、誤って刺されてひどい目にあったという知人もたくさんいます(幸い筆者はまだ刺されたことはありませんが)。この毒をもつトゲに由来して、イタイタ(富山県)やヤノウオ(長崎県)といった地方名もあるほどです。

 釣り人がいい顔をしないもう一つの理由は、臭いがとても強く、なかなか食べる気にはならないことです。筆者もチャレンジしたことはありますが、かなり強い磯の臭みで、思わずえずいてしまい、食べることはできませんでした。

 ただ、和歌山や徳島ではこの臭みも含めて、おいしいとされており、地元では人気がある魚です。

 この臭いの原因は、この魚が岩場につく海藻を主な餌としていることです。おちょぼ口で、岩に張り付く海藻をかじり取って食べているんです。

 このようにあまり人気のないアイゴですが、定置網にもよくかかります。くら寿司が取引をしている漁師さん達からも「アイゴがいっぱい獲れるんやけど、何とかならんかな?」という相談がしばしば持ち込まれます。

 そこで、当社の購買担当者や商品開発担当者、加工担当者が集まって、どうやったらアイゴをおいしく、安全に食べられるか、について検討しています。ひれにあるトゲを安全に除去するにはどうするか、臭いを抑えておいしく食べる方法は、などそれぞれの専門知識を持ち寄って議論しています。

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最終更新:11/6(水) 20:47
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