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欅坂46 二期生は、グループにどう受け入れられていったのか 着実に深まっていく一期生との関係性

11/6(水) 13:01配信

リアルサウンド

 夏の全国ツアー(『欅坂46 夏の全国アリーナツアー2019』)が大盛況のうちに幕を閉じ、グループ結成から5年目へと突入した欅坂46。結成から5年がアイドル運営におけるひとつの指標とされる話もあるように、ツアー千秋楽の東京ドーム公演はある種の成果発表の場だったと言えるだろう。ちょうどグループの第一章を終えた感のある現在、今後の動向に注目が集まっている。そんな中、とあるメンバーのブログに興味深い一文があった。

「今年のツアーは、少し2017年のツアーと状況が似ていたのかな?と思う部分がありました」(9月26日の小林由依公式ブログより:http://www.keyakizaka46.com/s/k46o/diary/detail/31050)

 2017年のツアーと言えば、まだライブ経験の少なかった欅坂46が満を持して敢行した初めての全国ツアーであり、1stアルバム『真っ白なものは汚したくなる』を引っ提げての注目のイベントであった(『欅坂46 全国ツアー2017真っ白なものは汚したくなる』)。ツアータイトルもアルバム同様の名を冠し、作品のリリースからライブまでがトータルで企画されたようなコンセプチュアルなツアーであった。

 そして”今年のツアーと似ていた点”というのは、一期生にとって後輩にあたるメンバーたちがライブに参加していた点だろう。2017年はけやき坂46(現・日向坂46)が帯同し、今年は二期生が加わっていた。ちなみに2018年は二期生が加入前だったことや、けやき坂46はアルバムを出して”ひとり立ち”しだした頃だったことから一期生のみで行なわれている。そのため、この2つの年のツアーは一期生たちとその後輩メンバーたちがひとつのライブを作っていくという点で共通していたのだ。

 しかし、どこか似ていた2種類のツアーであっても、そこから発せられるメッセージは異なるものであったと言ってよいだろう。例えば、2017年のツアーではけやき坂46がライブ中盤で登場し、数曲だけ披露して舞台から捌け、本編の終盤で再び登場する構成だった。たとえ名前の違う別々のグループだったとしても最後はみんなで一緒に踊ろうといったようなメッセージ性を持ったツアーだ。

 一方で、2019年のツアーでは二期生メンバーが曲ごとに代わる代わる登場し、まるで一期生のポジションを補うかのようにステージに立つ流れを見せた。一期生の世界に二期生がいわば”入り込んでいく”ような形で最後は全員でステージに立つ構成である。どことなく欅坂46の作品を協力して一緒に作り上げていこうといった意志を感じるツアーであった。

 さて、今夏あたりから欅坂46 二期生たちの”欅坂46”への受け入れられ方は目を見張るものがある。というのも、欅坂46の一期生と言えば極度の”人見知り集団”として知られ、けやき坂46との初顔合わせの際には一期生たちがトイレに籠りスタッフに怒られたというエピソードがあるほど。同記事に「二期生の2人が撮りましょ~って言ってきてくれました」というのが象徴的で、自分たちからアクションするようなタイプではないのである。一期生は二期生とうまくやっていけるのかと不安視される声も当初は囁かれていた。

 しかしここ最近、多くの媒体を通して伝わるグループの空気感は非常に良好のようだ。彼女たちの引っ込み思案な性格を考えれば少々意外な状況ではある。夏を経て、東京ドーム公演を成功させたという体験がそうした状況を生んでいるのかもしれない。特に田村保乃は今回のツアーを通して平手友梨奈と仲が深まり、その後も頻繁に連絡を取り合っているという。

 一期生のことが好きなメンバーが集まっているのも大きいだろう。例えば、関有美子は加入前から渡辺梨加のファンであったことを公言しているし、武元唯衣は佐藤詩織、森田ひかるは小林……とそれぞれに”カップル”が成立している。なかなか周りに心を開かないことで知られている鈴本美愉にも藤吉夏鈴という相思相愛の二期生が存在する。(『欅って、書けない』「仲を深めよう!1期と2期フィーリングカップル回」参照)

 一期生のファンたちがそうした関係性をもとに二期生に興味を持っていく流れも見られる。メンバーだけでなくファンを含めた欅坂46の”シーン全体”から彼女たちを歓迎しているムードが感じられるのだ。それは、彼女たち個人個人が魅力的だからなのはもちろんだが、それだけでなく、ライブの構成や一期生へと積極的に歩み寄っていく姿勢など、着実に築き上げた一期生との関係があったからこそなのではないだろうか。

 今回、初めて選抜制度を採用した欅坂46。ともすればギスギスした雰囲気に陥ってしまいがちな状況だが、ツアーを通して心をひとつにしたことで、次回のシングル制作へ向けたポジティブな空気が感じられる今日この頃である。

荻原 梓

最終更新:11/6(水) 13:01
リアルサウンド

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