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菅原大臣辞任でとばっちり “復活男”小野寺五典氏のイマイチな評判

11/6(水) 6:00配信

文春オンライン

「週刊文春」による菅原一秀前経産相の疑惑報道を受け、嘆息しているのは自民党の小野寺五典元防衛相(59)だ。カニやメロンに加え、秘書が香典を配った公職選挙法違反の疑惑が報じられるたび、小野寺氏が線香を配って議員辞職した過去が蒸し返される。周囲に「終わった話なのに。本当にやめて欲しいよ」とぼやきっぱなしという。

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 小野寺氏からみれば、とんだとばっちりだが、擁護する声は少ない。「彼は自分のことばかりで後輩の面倒見も良くない。自業自得ですよ」とは政治部デスク。

 宮城県気仙沼市出身。東京水産大学を経て宮城県庁に入ったが、1990年に退職して松下政経塾入り。11期生の同期には立憲民主党の福山哲郎幹事長がいるが、小野寺氏の評判は芳しくない。同塾の後輩は「塾出身者で最も嫌われ者なのが元横浜市長の中田宏、次が小野寺。本音を言わず、回りに『いい人だ』と思わせているだけです」と話す。

 上昇志向の強さは有名だ。気仙沼市長を務めた小野寺家に婿入り。地元では「小野寺姓で選挙戦を有利に進めた」ともっぱらの評判だ。だが、地元活動中に線香セットを配布。97年の衆院宮城六区補選で初当選後に露見し、公選法違反で書類送検されて議員辞職した。有罪が確定し、3年間の公民権停止後、2003年に政界復帰した。

永田町ではごますりで有名

 自民が政権に復帰した12年末に初入閣。地元が東日本大震災の被災地だったため復興相で決まりかけていたが、一転、門外漢だった防衛相に。周囲には「“中学生でも分かる自衛隊”って本を買って勉強しているんだ」と語り、笑いを誘った。

 永田町ではごますりで知られる。所属する岸田派の領袖である岸田文雄政調会長が番記者と懇談する際には時折顔を出し、持ち上げ役を果たす。「岸田政権なら官房長官」との呼び声が高いが、政治部記者は「その裏返しか、派内の若手の相談に乗ることは少ない。上ばかり見る典型的なヒラメ型議員」と苦笑する。

 政界復帰後は、連戦連勝。民主党に政権交代を許した09年でも圧勝し、社民党の相手候補には比例復活も許さなかった。だが、地元記者はこう評する。

「弱い候補とばかり戦っているのだから、勝って当たり前。隣の選挙区の『実力者』とは、党は違えど良好な関係を築いている」

 実力者とは、立憲民主党の安住淳国会対策委員長のこと。こちらも宮城五区で連戦連勝中だ。

 小野寺氏は現在、党安全保障調査会長を務めている。国対委員長として与党に厳しく向き合う安住氏をなだめるには、「小野寺国対委員長」が最もふさわしいのかもしれない。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年11月7日号

最終更新:11/6(水) 11:18
文春オンライン

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