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ジム・ロジャーズ「韓国と北朝鮮が統一されるとき、日本は……」

11/6(水) 7:01配信

現代ビジネス

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いま北朝鮮、韓国の両国は、水面下で着々と統一への道を歩んでいる。それは同時に日本の大きな危機を意味する。「投資の神様」が、朝鮮半島情勢の行方と日本の取るべき方策について語りつくした。
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【写真】日本の大手メディアが報じない「北朝鮮庶民の素顔と日常」

報じられない金正恩の本音

 「韓国と北朝鮮が一緒になり、南北統一国家が生まれれば、朝鮮半島は世界で最もエキサイティングな場所になるでしょう。北朝鮮には安価な労働力があり、大量の天然資源が眠っています。

 それらが韓国の資金力や製造力、ビジネス力と結合するわけです。日本にとって、脅威的な存在になるのは間違いありません」

 そう語るのは、投資家のジム・ロジャーズ氏。ジョージ・ソロス氏、ウォーレン・バフェット氏と並ぶ、「世界三大投資家」の一人として知られる人物だ。

 10月2日午前7時すぎ、北朝鮮が弾道ミサイル1発を発射。島根県沖約350kmの日本のEEZ(排他的経済水域)内に落下した。北朝鮮がミサイルを日本のEEZ内に打ち込むのは、'17年11月以来のことだった。同月5日に行われたアメリカとの核協議の直前に、日米韓を揺さぶるのが目的だったと見られている。

 そんな中で、強く「韓国と北朝鮮は必ず一つになる」と主張しているのが、ロジャーズ氏である。

 本誌はロジャーズ氏に緊急インタビューを行った。朝鮮半島が統一されたとき、何が起こるのか、そのとき日本がどうなるのかを聞いた(以下、「」内はすべてロジャーズ氏の発言)。

 「まず、日本の皆さんが覚えておかなければならないのが、金正恩氏を北朝鮮の人間だと考えてはいけないということです。彼はスイスで生活し、教育を受けました。本音を言えば、スイスで暮らしたい人間なのです。

 しかし、現実的に彼は北朝鮮を出ることはできない。だから、北朝鮮をオープンにして、スイスのような先進国に成長させることで、かつて自身が送った先進的な暮らしを取り戻したいと思っているのです。

 '13年に金正恩氏が北朝鮮に国際的なスキーリゾート、『馬息嶺スキー場』を建設させたのも、その一歩です。

 彼は何度も言っています。『40年前に鄧小平が中国で行ったようなことを、私は北朝鮮でしたい』と。それを彼は今やろうとしているのです」

 「40年前に中国で起きたこと」とは、'78年から鄧小平が実行した「改革開放」を指している。市場経済へと舵を切った中国が、その後、劇的な経済成長を遂げたのはご存じのとおりだ。

 「金正恩氏のそういった発言や行動を知っている人は多くない。相変わらず、経済制裁に苦しむ北朝鮮といったイメージしか持っていないのでしょう。

 それはアメリカ政府のプロパガンダによって、アメリカだけでなく、その影響下にある日本や韓国でも、報道されていないからです。

 金正恩氏は、中国のこの40年間の成長を、北朝鮮でも実現させたいと考えているのです。そう考えているのは、彼だけではありません。北朝鮮の軍関係者も、モスクワや北京に行き、ものすごいスピードで経済発展している状況を肌で感じて、北朝鮮の遅れに驚いています。

 北朝鮮の一般の人々も、海外から持ち込まれたDVDなどを通じて欧米の文化に触れているので、発展を望んでいる。つまり、みな北朝鮮をチェンジしたいと思っているのです。そして、実際に、北朝鮮はチェンジしていくでしょう」

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最終更新:11/7(木) 19:46
現代ビジネス

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