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「好奇心」に満ちた組織をつくるには?

11/7(木) 8:11配信

コーチ・エィ

1700年ごろまでの中国は、明や清の王朝による統治の下、世界で最も裕福な国家の一つでした。

しかしその後、西欧諸国が急速に工業化していくのに比して、衰退していきます。その原因の1つが「好奇心のマイナス収支」 にあったのではないかと歴史学者のトビー・ハフは説いています。

中国のエリート層が「現状の成功」に満足し、西洋の新しい知識や技術への「好奇心」を持たなかったからではないか、というのです。(※1)

「好奇心」と企業組織の関係

 
国民の「好奇心」によって国家の盛衰が決定されるとしたら、企業組織も社員の「好奇心」の多寡が、その発展・成長を決定しているといってもおかしくはありません。

ハーバード・ビジネス・スクールのフランチェスカ・ジーノ教授の論文「好奇心を収益向上に結び付ける5つの方法」には、複数の業界の3,000人を超える調査で、92%の回答者が好奇心旺盛な人はチームや組織に新しい発想をもたらし、好奇心は仕事満足度とイノベーション、好業績につながると考えていることが紹介されています。

一方で「仕事をしているとたびたび好奇心が沸いてくる」という回答は約24%にすぎず、「好奇心」に満ちた組織つくりは、企業経営にとって大事な要素でありながら難しいテーマであることがわかります。

では、「好奇心」に満ちた組織は、どうしたらつくることができるのでしょうか?

「好奇心」はどのように生まれるのか?

 
「好奇心」とは「情報の空白」に対する反応だとカーネギー・メロン大学の心理学者の

ジョージ・ローウェンスタイン教授は説きます。

「知りたいことと」と「すでに知っていることの間に空白がある」と感じると、知りたいという「好奇心」がそこに生まれます。(※1)

ちょうど、完成近いジグゾーパズルのワンピースが抜けているような状態です。その空間を埋めようとする意識が強く働きます。

しかし、人は経験を積むと、実際以上に「自分は知っている」「わかっている」と過信する癖があるそうです。神経学者のロバート・バートンはこのことを「確信エピデミック」とよんでいます。

そこには「情報の空白」がなくなり、「好奇心」に火がつく機会は低下していってしまいます。

それでは、確信エピデミックの魔力を逃れ、「情報の空白」を顕在化するためには、どのようなセッテングが必要でしょうか?

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最終更新:11/7(木) 8:11
コーチ・エィ

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