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共働きでもワンオペ育児…日本の男性は「親の自覚」が足りないのか

11/7(木) 10:01配信

現代ビジネス

 「日本の男性は平均して父親としての自覚が足りない」

 この言葉を聞いて皆さんはどう感じるだろうか。

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 「いや、そんなことない」という声もあるだろうし「確かに持てていない」という声もあるだろう。そもそも「自覚」という言葉の重みも人によって違うので、様々な立場から異なる見解があって当然である。

 しかし、次の数字を見た後ではどうだろうか。

共働きでも家事育児をしない日本人男性

 内閣府の「平成28年社会生活基本調査」によると、6歳未満の子を持つ夫の1日の平均育児関連時間はたった49分で夫婦の合計時間の18%しかなく、その少なさは先進国トップである。

 この数字は、共働き世帯が全体の6割以上を占めている事実と合わせると、仕事と家事育児の分担が男女でバランスがとれていないことを示している。

 例えば算数の問題として、共働き世帯が60%、専業主婦世帯が40%の割合で存在し、どの世帯も育児関連時間が同じであり、共働き世帯では夫婦で50%ずつ専業主婦世帯では妻が100%の割合で育児に携わるという極端な仮定をすると、男性の平均育児関連時間は全体の30%と計算される。

 実際は、共働き世帯以外が全て主婦世帯ではないし、主婦世帯でも妻の平均育児分担率は100%には達さないので、この30%という数字は下限値となるはずだが、それを遥かに下回る18%という調査結果は、日本では共働き世帯でも妻が育児の大部分を担っているいわゆるワンオペ育児世帯が多いという事実を明確に示している。

 つまり、日本人の男性が女性よりも家庭責任、親としての自覚が足りていないことは、客観的な事実なのである。

 だがここで、日本人の男性は親としての自覚が足りないのではなく、自覚はあるが「男は仕事をして、女は家を守る」という旧来の性別役割分担意識に従っているだけだ、と指摘する人がいるかもしれない。

 確かに、性別による役割分担が現在より強く固定化されていた過去には、育児に直接携わるのではなく、一家の大黒柱として家族が安定した生活を送り、また子供がいい教育を受けられるように仕事に邁進する、それこそが父親としての自覚だと考える男性も少なくなかっただろう。

 しかし現在、夫婦や家庭のあり方の意識は大きく変化し、性別による役割分担を固定化する考え方から、仕事も家事育児も性別に関係なく平等にその機会が与えられるべきという考え方に移行している。

 このような考え方の中では、性別にかかわらず親として自覚を持つことと育児に携わることは直接的に結びついているといえる。実際に近年発表された調査論文(田中美樹らによる『「父親になった」という父性の自覚に関する研究』、2011年)でも、育児参加への意識の高い父親ほど親としての自覚を感じる傾向があるという結果が報告されている。

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最終更新:11/7(木) 19:20
現代ビジネス

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