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【11.8開幕】インパルス堤下、初プロデュース舞台で新たな才能が開花!?「“応援してよかった”と思ってもらえるように」<堤下アツシ&渋谷悠 インタビュー・後編>

11/7(木) 18:45配信

ザテレビジョン

インパルス・堤下アツシが初プロデュースを手掛ける舞台「愛害~12の本性~」が、東京・恵比寿エコー劇場にて、11月8日(金)~10日(日)の期間、計5回上演される。

【写真を見る】2018年10月の活動復帰以降、地道に続けてきた“自発的な活動”を振り返る堤下アツシ。「堤下さんはプロデューサーとしても優秀」と渋谷悠も感心しきり

最近では、コンビでの活動や俳優業に加え、ストリーミングサービス・SHOWROOMのライブ配信や、YouTubeの料理専門チャンネル「堤下食堂」など、芸人の枠に留まらない活躍を見せている堤下。今回の舞台は、約1年前に謹慎が明けて以降の、ネットでの活動などで培ったさまざまな“出会い”が実を結んだ作品とのことで、思い入れも深いようだ。

そこでザテレビジョンでは、公演を目前に控えた堤下アツシを直撃。2019年の沖縄国際映画祭でプレミア上映され好評を博した堤下主演の映画「ルーツ」の監督にして「愛害~12の本性~」の演出を担当する盟友・渋谷悠を交えて、全2回にわたるロングインタビューを行った。

後編では、本公演の大きなセールスポイントでもあるキャスティングについて、また、本公演のために堤下が始めたクラウドファンディングについても話を聞いた。

■ 「親しい人というよりは“応援したい人”たちに声を掛けました」(堤下)

――舞台「愛害~12の本性~」のキャストは、堤下さんが個人的に親しい役者さんを選ばれたのでしょうか。

堤下アツシ:親しい人というよりは、応援したい人、という感じですかね。僕が去年の暮れに、「悪夢のエレベーター(~新宿2丁目Ver~)」(2018年12月)という舞台で主演を務めさせてもらったときから、映画「ルーツ」で渋谷さんと出会うまでの間、僕が出会った人たちの中から、ちょっと生意気な言い方ですけど、「花が咲けばいいな」って思う人たちに、声を掛けさせてもらいました。

――渋谷さんは、今回のキャストの皆さんと面識は?

渋谷悠:実は堤下さんと大村仁望さん以外、誰も存じ上げなかったんですよ。でも、だからこそ、演出のしがいがあります。例えば映画だと、演技が拙い役者さんがいても、画を引いたり、その人じゃなく、その人の話を聞いてる方の人物にカメラを向けたり、逃げる方法はいろいろあるんですね。でも舞台というのは、一度始まったら逃げ場がない。何も隠せないから、その分、演出家としてはやりがいがあるんです。

――小劇場の役者さんだけでなく、幅広い人選となっていますね。8月に元AKB48を卒業したばかりの後藤萌咲さんなど、ちょっと意外な気がしました。

堤下:萌咲ちゃんは、前から「舞台をやりたいです」っていう話を聞いてたんですよ。倉田瑠夏ちゃんも、僕がファンだったアイドリング!!!というアイドルグループにいた子ですけど、彼女は逆に、アイドル時代から舞台をずっとやってきている子で。

演劇畑の役者さんでいうと、田中尚樹は劇団そとばこまちのエース。僕とは、吉本新喜劇の佐藤太一郎がプロデュースしている「お母さんいません」(2019年8月)という舞台で共演しました。長瀬貴博、保土田充は「悪夢のエレベーター」で一緒だった役者さんです。

渋谷:よくも悪くも寄せ集めのメンバーではあるんですけど、その寄せ集め感が、“いろんなバックグラウンドを持った人々が一つの場所に閉じ込められる”という今回のストーリーにマッチするんですよね。出自も考え方も全く異なる人間が、共通の問題に直面することで結束していく。舞台俳優から元アイドル、そしてお笑い芸人と、バラバラな人たちが集まるからこそ生まれる面白さを最大限に引き出すことも、今回の僕の大事な仕事だと思っています。

堤下:それと、今回のキャスティングは、萌咲ちゃんや瑠夏ちゃんを応援しに来たお客さんが、「あれ、この役者もいいな」って思ってくれたり、そういう化学反応が生まれるんじゃないかっていう期待もありますね。

■ 「『こんな僕にも応援してくれる人がいるんだ』って気付けたことが、クラウドファンディングを始めたきっかけなんです」(堤下)

――また今回の舞台は、堤下さんがプロデューサーとして、クラウドファンディングで制作費を募っていることでも注目を集めています。特筆すべきは、公演から2カ月前の時点で、早くも目標金額を達成してしまったという…。

渋谷悠:だから堤下さんは、役者としてだけでなく、プロデューサーとしてもとても優秀だと思いますよ。自分がやりたいことをやりたいように実現していけるプロデューサーっていうのは、なかなかいないと思う。

――クラウドファンディングでの資金集めは、ネットにも熟知していないと難しいことだと思うんですが、その意味では、YouTubeや「SHOWROOM」の活動で培ったノウハウも反映されているのでしょうか。

堤下アツシ:そうですね。僕は、交通事故を起こして1年間謹慎をして、去年(2018年)の10月に復帰させてもらったわけですけど、最初に「ナカイの窓」(2012~2019年、日本テレビ系)と「ゴッドタン」(テレビ東京系)に呼んでもらったものの、それ以降、仕事が全くなかったんですよ。じゃあ、自分で動かないとダメだと思って、12月にSHOWROOMを始めて。

でも、これも最初はフォロワー10人とか15人という規模だったんです。そのときに、SHOWROOMの中にはいろんなイベントがあって、トップランカーっていう賞があるっていうことを知り。そこで「仕事もねえし、よし、こうなったらトップランカーを目指そう!」って思い立ったんです。それで、ネットのコンテンツ作りについて、いろいろ勉強しながら試行錯誤していった結果、第二期のトップランカーになることができた。今、「純喫茶堤下【堤下建設CEO】」というルーム名で、フォロワーも今は3600人まで増えました。

また、梶原(キングコング・梶原雄太/カジサック)のYouTube(「カジサックの部屋」)に出た後、今年(2019年)の夏には「堤下食堂」という自分の料理チャンネルを立ち上げて。こちらもチャンネル登録者が20万人というありがたい反響を頂くことができました。

そんなふうに自発的にいろいろと動いていく中で、「こんな僕にも、応援してついてきてくれる人がいるんだ」って気付かせてもらったことが、クラウドファンディングを始めようと思った、そもそものきっかけなんですよ。もしSHOWROOMのフォロワーの方々がクラウドファンディングに参加してくれたら、直接会ってお礼も言える。会えなくても、メールでも動画でも手書きの手紙でも、何らかの形でお返しができるんじゃないか、と。

それで、「クラウドファンディングで製作費を集めて、舞台をやってみたい」って、まずSHOWROOMで相談したんです。そしたら、「応援する」「一緒にやろうよ」というコメントをたくさん頂いて。要するに、ファンの方々に背中を押される形でクラウドファンディングを始めたんです。吉本興業のスタッフには、「心配だ」とか「成功するわけない」とか、「クラウドファンディングが成立するほどの信用がない」とか(笑)、さんざんな言われようだったんですけど、2週間で200万円を超える資金が集まって。そこからは、吉本は一切何にも言わなくなりました(笑)。

■ 「『愛害』は、演劇に興味がない96%の人たちにアピールできる作品だと思うんです」(渋谷)

――いわば、舞台のプロデュースを手掛けること自体、SHOWROOMやYouTubeのフォロワーの後押しがあったからこそ決意できたことなのかもしれませんね。

堤下アツシ:そうですね。クラウドファンディングについても、リアルに僕自身が管理者なんですけど、やっぱり、信頼を得ることの大切さを思い知らされたし、それが自信につながるんだということも改めて実感しました。お金をちゃんと集めたことで、渋谷さんに対しても、何の不自由も味わわせることなく「演出に専念してください」と言えますし、渋谷さんの僕に対する信頼度も上がるから、次の活動にも「協力をお願いします」って言えるようになるし。それは渋谷さんに限らず、他の演者さんにも、それからスタッフさんに対しても同じですよね。信頼を重ねて、最後は「堤下に乗っかってよかったな」って思ってもらえるように、頑張らなきゃなと思ってます。

――そんな経緯も含めて、今回の舞台には、さまざまな層のお客さんが集まりそうですね。

堤下:だとうれしいですね。今までは、舞台をやるとなると、お客さんは出演者のファンがほとんどだったと思うんですけど、今回はそれだけじゃなく、渋谷さんの映画が好きな人、大村仁望さんの戯曲が好きな人、それプラス、僕を応援してくれる人たちも来てくれると思うんです。僕のファン層って、今までよく実態が分からなかったけど、YouTubeのチャンネル登録者を見ると、20代から40代の男性が全体の7割を占めてるんですね。なので、お笑いは見たことあるけど、演劇は見たことがないっていうお客さんも大勢来てくださるんじゃないかと。

渋谷悠:それってすごいことですよね。なんでも日本では、演劇のファンというのは、全人口の約4%しかいないらしくって。そうすると、演劇の興行は、その4%の中でどれだけの人に来てもらうか、というパイの奪い合いになっているのが現状なんです。でも発想を変えれば、演劇に興味がない96%の人たちを連れてこようという考え方もあるわけで、今回の「愛害」は、その96%の人たちにアピールできる作品だと思うんですよ。そもそも演劇作品というのは、お客さんがいて初めて完成するもので、どんなお客さんが見に来ているかで、作品の質も違ってきますからね。

■ 「客席はきっと『堤下の夢を応援してよかった』っていう表情のお客さんであふれ返っているんじゃないかなと(笑)」(堤下)

――では最後に、「こんな人に見に来てほしい」、また「こんな風に見てほしい」など、お二人からの要望があれば、お聞かせください。

堤下アツシ:まず、チケット5500円分の価値がある舞台になることはプロデューサーの僕が保証します(笑)。

渋谷悠:今回は、状況が変化することによって、登場人物のステータスが変わる作品なんですね。ですから、お客さんがちゃんと感情移入して、「自分はこの人たちの中の誰に一番近いかな」、「自分がこういう状況下に陥ったら、どんな行動を取るんだろう」と、自分に引き寄せて見てもらえたら、作品は成功かなと思っています。

堤下:当日はきっと、客席は「堤下の夢を応援してよかった」っていう表情のお客さんであふれ返っているんじゃないかなって。今からそんな様子を勝手に想像して、ワクワクしているところなんです(笑)。(ザテレビジョン)

最終更新:11/7(木) 18:45
ザテレビジョン

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