ここから本文です

半年で事故5件、欧州「格安高速バス会社」の実態

11/7(木) 5:00配信

東洋経済オンライン

 11月3日の昼頃、フランス北部アミアンの高速道路A1号線を走行中だった高速路線バスがインターチェンジ出口付近で横転、33人が負傷し、うち4人が重傷を負った。乗客の中には、日本人男性も1人含まれていた。

【写真】欧州の高速バス

 事故を起こしたのは、パリからロンドンへ向かっていたフリックスバス(FlixBus)の高速路線バスで、ハロウィーンの休暇を終えて帰宅する若者などが乗車していた。地元紙の報道によると、バスはインターチェンジ付近の濡れた路面で横滑りし、そのまま道路外へ飛び出して横転したと伝えている。

■今年5月以来、5件の事故

 同社が運行する高速路線バスは、2019年にわかっているだけで、すでに5件の重大事故を起こしている。

 5月19日午後5時半頃、ベルリンからミュンヘンへ向けて高速道路A9号線を走行中だったバスが突然道路から外れ横転、乗客1人が死亡し、残りの乗客73人と運転手1人が負傷した。警察の調べで、事故は運転手の居眠りが原因とされた。

 その約2週間後となる6月5日には、ミュンヘン発アムステルダム行きの同社バスが高速道路A5号線でトラックと接触、乗客39人のうち4人が負傷、3人は重傷だった。パーキングエリアへ入ろうとしたトラックが、前方に別のトラックが停車していることに気づいて車線変更をしたことが原因だった。

 同日には、カールスルーエ付近を走行していた同社バスのエンジンから出火、乗客は全員避難して無事だったが、バスは全焼した。

 10月6日にも、バルセロナからボルドーへ向かってA61号線を走行中だった同社バスが、道路脇の築堤へ乗り上げて横転、乗客1人が死亡し16人が負傷している。昨年12月16日にスイスで発生した死亡事故を含めれば、1年間のうちに6件の重大事故が発生したことになる。

 フリックスバスは、2011年に設立されたドイツの公共交通機関運営会社フリックスモビリティ(FlixMobility)の路線バスブランドで、ヨーロッパとアメリカで事業展開している。もともとはバス事業で創業したが、後にフリックストレインのブランドで鉄道事業へ参入を果たし、2020年からはカーシェアリング事業へ参入予定となっている。

1/4ページ

最終更新:11/7(木) 5:00
東洋経済オンライン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事