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原監督も提言するDH制導入の是非。現役選手たちはどう捉えている?

11/7(木) 8:01配信

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「パ強セ弱」の原因はDH制?

 次に出てくるのが「育成論」。レギュラーとして出場できる野手が1人多いため、実戦経験を積みやすい。投手も投球に専念でき、切れ目のない打線を相手に切磋琢磨する。結果としてどちらのレベルも上がるため、育成の観点からいってもDH制の方が優れているという論理だ。

 「セ・リーグもDH制を導入すべきだろうね。相当、差をつけられている感じがあるし、取り入れれば全体的にレベルも高くなってくると思う」

 巨人の原辰徳監督がDH制導入案を提言したのは10月24日のことだ。日本シリーズでソフトバンクに4連敗した翌日での囲み取材での発言は、球界内に波紋を呼んだ。セ・リーグの現役監督としてはかなり踏み込んだものだが、WSがまだ第2戦しか終わっていない段階での発言だ。

 日本シリーズで完膚なきまでにたたきのめされたゆえの泣き言というよりは、先述したDH論でいえば「育成論」に立っての持論を披露したようだ。短期決戦での敗因にしたいのではなく、もはや誰もが当たり前と受け止めている交流戦のチーム別順位や、7年連続で日本一はパ・リーグという、長年にわたる「パ強セ弱」の原因をDH制に求めているのだ。

侍ジャパンの4番の考えは?

 パの方がセより強い。これは動かしがたい事実だが、その原因は原監督の言うように本当にDH制にあるのか。セ・リーグの現役選手に意見を聞いてみた。まずはプレミア12の侍ジャパンで4番を任されている鈴木誠也(広島)だ。

 「うーん、それって(セ・リーグが)負けているからって意見ですよね。だとしたら、セにはセのよさがあると僕は思っているし、負けている理由はそこではないと思います。これはソフトバンクを見ていて感じるんですけど(強い理由は)育成力でしょ。DHにしたから、そこが埋まるとは思えない」

 導入ありきではなく、なぜパが強いのかということにもっとしっかり向き合え。それが侍の4番の考えだった。続いては代表のエース格である今永昇太(DeNA)。

 「難しい議論ではありますね。強い、弱いも少しは(DH制と)関係あるのかとは思いますし。投手として言わせてもらえれば楽ではあります。バントや走塁の練習をしなくて、投手の練習を増やせますから。ただ、僕個人の考えとしてはセパそれぞれいいところがあっていいと思うし、差別化をはかるというか違いがあっていいんじゃないかと」

 誠実な今永らしく、投手としての考えと野球人としての考えをしっかりと分けてまとめてくれた。

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最終更新:11/7(木) 8:01
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