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耳を、指を、噛みちぎる…「究極の反則技」が香港で横行中

11/8(金) 19:00配信

クーリエ・ジャポン

香港で、仁義なき“口撃”が激しさを増している。

11月3日に繁華街のショッピングセンターで無差別テロが発生し、区議会議員の耳が噛みちぎられるという戦慄の事件が発生。7月には、鎮圧部隊の警官がデモ参加者に指を噛みちぎられる事件も起きている。いったい何が、人々を「噛みちぎり」に走らせるのか──?

親中派市民が民主派議員の耳を…

ニュースメディア「香港01」によると11月3日17時、香港島北東部・太古(タイクー)のショッピングセンター「太古城中心(シティープラザ)」で民主派市民による反政府集会が開かれた。毎週末、香港のあちこちで開かれている反政府デモのひとつで、100人以上の市民はアンセム『願栄光帰香港(香港に再び栄光あれ)』を大合唱しながら“人間の鎖”を作って自らを鼓舞し続けた。
18時過ぎ、興奮した一部デモ隊がシティープラザ2階にある「北京楼」などレストラン3軒を襲撃。「北京楼」は地場外食チェーン・美心食品(マキシム・ケータラーズ)が運営する店舗のひとつで、マキシム創業者の娘がデモを「少数の過激派による組織的、計画的な暴力行為」と批判したことから同社は親中企業の代表と目されている。「スターバックスコーヒー」や「吉野家」を含むマキシム傘下の香港店舗はデモ隊の攻撃対象だ。

18時20分ごろ、武装した警官隊がシティープラザに突入。催涙スプレーなどを噴射しながら店舗襲撃チームの逮捕と集会の強制排除に乗り出し、片端からメディアを含む市民を拘束した。

現場が混乱の極みにある中、シティープラザ前の路上でデモ支持派のカップルと口論していた陳真(48)が突然、激昂し、持っていた刃物でカップルを含む4人を無差別に刺しまくる。騒ぎを聞きつけたデモ発起人に名を連ねる区議会議員、趙家賢(アンドリュー・チウ、34)が阿鼻叫喚の現場に駆け付けると、陳は「光復香港(取り戻せ我が香港を)!!!」と絶叫しながら趙の全身に抱きつき、両手で趙の頭部をガッシリ押さえながら左耳に何度も食らいついた末に、耳を噛み切ってしまった。
陳は誰の目にも親中派……というより中国人そのもの。「光復香港」は香港人の日常語である広東語で「グウォンフー・ヘンゴン」だが、陳は中国大陸の標準語の普通話(いわゆる北京語)で「グアンフー・シァンガン」と叫んだからだ。

陳は取り囲んだ市民から袋叩きに遭い、顔面と頭部に重傷を負うが、彼に刺された市民の誰よりも素早く救急車で病院に搬送されたことが、民主派のさらなる怒りを買った。そして耳から激しく出血した趙は、路上へ吐き捨てられた左耳とともに病院へ送られ、直ちに神経縫合と血管吻合による再建手術が行われた。ただ、陳に刺された4人のうち2人は8日朝現在も重体という……。

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最終更新:11/15(金) 16:11
クーリエ・ジャポン

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