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耳を、指を、噛みちぎる…「究極の反則技」が香港で横行中

11/8(金) 19:00配信

クーリエ・ジャポン

噛みつきは「究極の反則技」

香港という土地の何かが、極限状態に陥った人を「噛みちぎり」に走らせるのだろうか……。噛みちぎる、といえば、個人的には1997年6月、WBA(世界ボクシング協会)世界ヘビー級王座戦に挑んだマイク・タイソンが試合中、王者イベンダー・ホリフィールドの右耳を噛みちぎった事件の衝撃が今も強烈だ。
ただあくまで「狂犬」と呼ばれたタイソンによる、非日常的な舞台での特殊な事件。札幌市とほぼ同じ面積の香港で、3年間に3人の一般人が身体の一部を噛みちぎられるのは尋常ではない。

総合武術鍛錬場「倉本塾」を主宰する空手家・武道家の倉本成春(69)氏は筆者の取材に対し、「人間の武器として、最大の効果を発揮する究極の反則技は噛みつき。だから格闘技でも目突き、金的攻撃と並んで噛みつきは禁じ手だ」と断じる。
倉本氏によると、女子であろうが小学生であろうが、ある程度の硬さの食物を噛み砕く能力は備わっている。相手の動脈を噛みちぎれば出血は止まらない。手当てが遅れれば出血多量でショック死に至らしめることもできるという。特に耳や鼻は噛みちぎりやすく、派手に出血するため、噛みつかれた相手が受ける心理的ダメージも大きい。
「人間は、極限下ではなくても本能的にヤバいと感じたら自動的にスイッチが入って噛みつくことがある」と話す倉本氏は、タイソンだけでなく、プロサッカー選手のルイス・アルベルト・スアレスが13年、試合中に自分をマークしてきたブラニスラヴ・イヴァノヴィッチの右腕に噛みつき、反則処分を受けた例も挙げた。

出口の見えない絶望感と絶え間ない暴力の応酬の中にある香港。市民も警官もストレスが限界を超えており、全域が、ある種の極限下あると言えるかもしれない。第3、第4の「噛みちぎり」事件は、今日明日にでも起こり得るのだ。

Jun Tanaka

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最終更新:11/15(金) 16:11
クーリエ・ジャポン

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