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母親に育児放棄されたチーターが、犬の「代理きょうだい」と大親友になれた理由

11/8(金) 14:02配信

ニューズウィーク日本版

<母親にすてられて動物園にやって来たチーターの子供は、親友になった救助犬と一緒に元気に成長中>

チーターと犬が自然界で仲良くなることなど考えにくい。しかしシンシナティ動物園では、チーターの子供と犬を一緒に飼育するプラグラムが成果を上げている。

【動画】大親友になったチーターの子供と犬

チーターの雌の子供クリスと世話役の救助犬レムスが暮らすのは、オハイオ州南西部シンシナティにあるシンシナティ動植物園。今年9月に2匹が最初に出会った時、クリスは大きな不安を抱えていた。

しかし以下の動画を見れば分かるように、クリスは次第にレムスに打ち解け、2匹はすっかり仲良くなった。それ以来、動物園はクリスが成長してレムスと友情を育む姿を撮影した動画を、フェイスブックで随時公開している。

【動画】「BFF sleepover(親友でお泊り)」

【動画】「広場で遊ぶラムスとクリス」

動物園がブログで説明しているように、チーターと犬を一緒に飼育するのは様々な理由があり、シンシナティ動物園でも、クリスとレムスの以前にも一緒に飼育したことがある。これまでに6つのペアが成功し、1981年の最初のペアはチーターのエンジェルと大型犬グレート・デーンのドミニクだった。

その後、サラとレキシー、トムとパウワウ、ドニとムースのペアができ、最後のドニとムースはこの3年間、ずっと親友として過ごしている。これは、1匹で動物園にやって来たチーターに一緒に遊べる代理の「きょうだい」を提供する、シンシナティ動物園の「キャット・アンバサダー・プログラム」の一環として行われている。

クリスのように対象になるチーターの子供は、母親から育児を放棄されていることが多い。きょうだいの中で1~2匹だけが生き残るようなケースだ。メスのチーターは、もっと多くの3~5匹の子供を育てるために、今の子供たちを放棄して母乳も止めてしまうことがある。アメリカ動物園水族館協会(AZA)の記録ではチーターは最大で8匹の子供を育てる。

クリスとレムスの物語が始まったのは今年7月。クリスはきょうだいの中で唯一生き残った。このためシンシナティ動物園が、クリスを飼育する決断をした。母親のニーマが次の子育てに移れるようにするためだ。

クリスが家族を失ったのを埋め合わせるために、市内の動物保護団体「動物救済基金」から救助犬レムスが送られてきた。レムスの遊び好きで社交的な性格と有り余るエネルギーが、クリスとペアになる救助犬を探しに来た飼育員の目にとまった。

動物園によると、野生のチーターは単独行動を好み、通常は2歳くらいで群から離れて1人で行動する。これは野生では親きょうだいから離れるというだが、動物園で犬と暮らしていても同じことが起きる。

「そうなったら犬は通常、動物園の飼育員と一緒に家に帰る」と、シンシナティ動物園は言う。「心配しないでもらいたい。その時になったらレムスに家に来て欲しいと希望する職員は沢山いる。しかししばらくの間、そうはならない。2匹はまずは一緒に成長し、絆を深め、たくさん遊ぶことがある」

そして、クリスとレムスは「毎日一緒に過ごすことを、ますます楽しんでいるようだ」と言う。

ロージー・マコール

最終更新:11/8(金) 15:21
ニューズウィーク日本版

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