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シリーズ・2回のお代替わりを見つめて(14)即位礼正殿の儀:世界に示した伝統と「平和」の誓い

11/8(金) 15:01配信

nippon.com

斉藤 勝久

皇位継承儀式のハイライト「即位礼正殿の儀」が、平安絵巻さながらに挙行された。天皇陛下は「国民の幸せと世界の平和を常に願い(中略)つとめを果たすことを誓います」と内外に宣言。戦争のなかった平成に続き、日本が令和の時代も平和国家であることを誓われた。

186カ国の代表ら2000人が参列

即位礼正殿の儀が2019年10月22日、186カ国と国際機関、国内各界の代表ら約2000人が参列して行われた。中庭に立てられた旙(ばん=のぼり旗)が数本倒れるほどの風雨だったが、開始の午後1時ごろには一時的だが晴れ間も見え、皇居が少し明るくなった。

平安装束の皇族方が宮殿の回廊をしずしずと進み、正殿「松の間」に入った。高御座(たかみくら)のとばり(帳)が開かれると、まっ直ぐに高く立った冠に、天皇の装束の「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」に身を包んだ陛下が登場。天皇の姿が、参列者には開帳して初めて見える手法「宸儀初見(しんぎしょけん)」で、平安時代から行われた伝統的なものだ。前回の平成の儀式にはなかったが、今回、復活した。

隣の「御帳台(みちょうだい)」からは、色鮮やかな十二単(じゅうにひとえ)をお召しになった皇后さまが姿を見せた。両陛下とも、5月の即位から半年間、つつがなく公務を果たしてきた自信が、凛とした表情からうかがえる。

天皇陛下がお言葉で、即位を内外に宣言した後、「在位30年余の間、常に国民の幸せと世界の平和を願われた」上皇さまにならい、「国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、(中略)象徴としてのつとめを果たすことを誓います」と述べられた。陛下はさほど長くないお言葉の中に「平和」の語を3度入れて、令和の日本が引き続き平和に徹することを誓われた。

続いて安倍首相がお祝いの寿詞(よごと)を読み上げた後、「ご即位を祝し、天皇陛下万歳」と発声し、参列者も万歳を三唱した。30分の儀式だったが、古来の伝統を今なお守り続け、新しい天皇を迎えて祝っていることを世界に伝えた。

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最終更新:11/8(金) 15:01
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