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日本唯一のワンオーナー! “春日部33”のブガッティ「EB110」が衝撃のエピソードだらけだった!(新連載:2桁ナンバー物語 Vol.1 春日部33のブガッティ EB110(前編))

11/8(金) 21:17配信

GQ JAPAN

近年、ナンバープレートの分類番号(地名のとなりに記載)は3桁が主流になり、2桁は少なくなっている。2桁のクルマは、多くが20年以上所有され続けられている場合が多い。20年以上もおなじクルマに乗り続ける理由とは? 第1回は“春日部 33”のブガッティEB110を所有するオーナーをたずねたお話の前編。

【写真を見る】衝撃の購入エピソードとは?

EB110との出会い

筆者が“春日部 33”のブガッティ「EB110」をはじめてみたのは、フェラーリ横浜サービス・センターだった。

所有する「360モデナ」を車検整備のため、サービス・センターに預け入れたが、ちょうどおなじタイミングでEB110も隣接のNicole BMW Service Centre入庫していた。

うまれてはじめて見たEB110は、想像以上にコンパクトだった。ボディは全長×全幅×全高:4400mm×1940mm×1114mm。360モデナ(全長×全幅×全高:4477mm×1922mm×1212mm)より全幅以外の数値は小さい。

訊くと車検整備のために入庫しているという。せっかくの機会なので、実車に近づくと、装着されているナンバーにびっくり! なんと、“春日部 33”だったのだ。しかも、ボディ前後には高齢運転者標識が装着されている。

「いったい、どんな人が所有されているんだろう?」

深まる謎を解決すべく、おもいきって、フェラーリ横浜サービス・センターを運営するニコル・カーズに、(EB110の)オーナーに取材出来ないか? 訊ねた。

数日後、広報担当者から「取材OKとのことです!」と、連絡がきた。

退職金で購入したEB110

2019年10月下旬、“春日部 33”のEB110を取材すべく埼玉県越谷市に向かった。

オーナーの自宅ガレージには現行のメルセデス・ベンツ「Sクラス」とともに、ブガッティ「EB110」が停まっていた。ガレージは屋根こそあるものの、シャッターは開けられている。

「クルマの保護もあり、乗らないときはカバーをかけているものの、オープンタイプのシャッターなので、いつでもクルマの存在を(道ゆく人に)知ってもらっています」と、話すのはオーナーの植竹安維さん。

植竹さんは、EB110を1996年(平成8年)に購入したという。

「市役所を退職したときの退職金で購入しました。ただ、退職金だけでは足りなかったので、おなじ市役所に勤めていた妻に、購入費用の一部を借りました(笑)」

植竹さんは大学卒業後、越谷市役所に就職。とくに、都市計画事業に力を注ぎ、定年まで勤めたという。奥様の久實子さんもおなじく越谷市役所に勤務されていた。

「EB110を購入するとき、最後の値引き交渉は私がしました。EB110の購入は、主人の趣味ですので反対はしませんでしたね。それに、主人は“限定”や“希少”という言葉に弱いので……」

植竹さんが購入したEB110は、当時、日本にあった最後のEB110(正規輸入)だったという。最初、関西在住の別ユーザーが購入予定だったが、キャンセルしたため購入出来た。

「8台輸入されたうちの、最後の1台でした。“最後の”というワードに惹かれましたね。それに、地味なボディカラーも購入の決め手でした。年を重ねたとき、イメージカラーのブルーは、ちょっと派手すぎるかな? と、思ったので」

植竹さんがEB110を購入したきっかけは、偶然だったという。

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最終更新:11/14(木) 10:57
GQ JAPAN

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