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『ポケモンGO』ARマルチプレイ機能「バディアドベンチャー」登場! 友だちとポケモンを共有可能に

11/8(金) 8:24配信

リアルサウンド

 2016年夏にリリースされて以来、根強い人気を保っているAR位置情報ゲーム『ポケモンGO』がさらなる進化を遂げようとしている。その進化は、プレイヤーだけではなくARゲーム開発者をも巻き込むもののようだ。

【写真】サトシになりきる『ポケモン図鑑風スマホケース』の画像

・友だちとポケモンを共有
 『ポケモンGO』を開発するNianticは6日、英語版ブログ記事でARマルチプレイ機能を実装することを発表した。「バディアドベンチャー」と呼ばれるこの新機能を使うと、スマホ画面に表示されているポケモンをリアルな友だちと共有できるようになる。その結果、スマホ画面に表示された友だちとポケモンのやりとりを体験することが可能となるのだ。

 ARマルチプレイ機能を開発するために、Nianticは長年試作を重ねてきた。そうした試作のなかには、友だちとARシューティングゲームを楽しむ「Codename: Neon」やARオブジェクトを共有してパズルを解く「Codename: Tonehenge」といったものがある。これらの試作が可能になった背景には、iPhoneのAR機能「ARKit」とAndroidのAR機能「ARCore」が進化したことが指摘できる。

 バディアドベンチャー機能はクロスプラットフォーム対応しているので、iPhoneとAndroidの両方で利用可能だ。それゆえ、iPhoneの画面上にポケモンとAndroidユーザの友だちが表示されるという体験を実現できる。

 なおNianticのブログ記事によれば、同機能は今後数ヶ月以内に利用可能となる、とのこと。

・Niantic社が開発者を支援
 Nianticのほかの英語版ブログ記事では、同社がARゲーム開発者を支援するふたつの施策が発表された。ひとつめの施策が、来年初頭から始まる「Niantic Creator Program」だ。この施策は、ARゲーム開発者がプログラムに登録すると『ポケモンGO』や『ハリー・ポッター:魔法同盟』の開発に使われたゲームプラットフォーム「Niantic Real World Platform」を利用できるようになる、というもの。登録は、こちらのリンク先で既に受け付けている。同プラットフォームはクロスプラットフォーム対応しており、何百万人ものプレイヤーの運営にも耐えられるようになっている。

 ふたつめの施策が、NianticがARゲーム開発者を支援する「Niantic Beyond Reality Fund」である。この施策は、Niantic Creator Programに登録したARゲーム開発者がARゲームのアイデアをNianticに売り込み、アイデアが認められたら同社から開発資金を調達できる、というものだ。こうした支援策は、同社が今年アメリカで開催したARゲームコンテスト「Niantic Beyond Reality Contest」を発展させたものだ。

 同コンテストでは選抜された10の開発チームが、Niantic Real World Platform を使って4ヶ月でひとつのARゲームを開発して優劣を競った。優勝したのは、家族が開発メンバーを務めるJC SoftのARゲーム「Run to My Heart」だった。ランニングとARゲーム体験を融合させた同ゲームの独創的なゲームシステムが高評価された。

 以上のようなふたつの施策によって、来年以降インディーズゲームスタジオが開発した独創的なAR位置情報ゲームが多数リリースされるようになるかも知れない。

・「Niantic Wayfarer」も全世界で開始
 またNianticが先月10日に発表した『ポケモンGO』用のツール「Niantic Wayfarer」に関しても、続報があった。同ツールは、プレイヤーが美術館のような重要な場所を確認・編集し、ポケストップやジムとして追加できるようするものだ。US版TechCrunchが7日に公開した記事によると、来週中に同ツールの利用が全世界で開始されるのだ。

 同ツールは先月発表されてから、中南米の大部分とアジアの一部で試験運用された。試験運用の結果をふまえて、ついに全世界での運用を開始するというわけである。なお、同ツールを使えるのは(『ポケモンGO』の最高プレイヤーレベルである)レベル40に達したプレイヤーのみとなる。こうした利用制限が設けられているのは、報告される位置情報の品質を担保するためと推測される。

 同ツールの導入によって期待されるのは、『ポケモンGO』のプレイにおける都市部と地方の格差の解消だ。地方では都市部に比べてポケストップやジムが少ないため、なかなかゲームを進行させることができないという問題があった。同ツールを活用すれば、地方にポケストップを増やすことができる。もっとも同ツールによって都市部と地方の格差が直ちに無くなるということは考えにくいが、格差が緩和されることは期待できるだろう。

 ちなみに同ツールの世界リリースを発表した会見においてNianticのCEOジョン・ハンケ氏が語ったところによると、同ツールは『ポケモンGO』だけではなく将来的には『ハリー・ポッター:魔法同盟』にも導入する、とのこと。

 以上のように『ポケモンGO』は、リリースから3年以上経過した現在でも進化を続けている。そして、こうした進化は2020年以降に市場投入が期待されているスマホ接続型ARメガネの登場によってさらに飛躍するだろう。

吉本幸記

最終更新:11/8(金) 8:24
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