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もはやサラリーマン以下?「勤務医の老後」に立ち込める暗雲

11/8(金) 10:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

勤務医の平均年収は、1200万円~1400万円ほどといわれてます。一般的なサラリーマンの年収に比べると確かに高額ではありますが、開業資金・子どもの養育費など、「支出」の面も暴額であり、資金繰り悪化の例が散見されています。そこで本記事では、『医師のための新築ワンルーム マンション投資の教科書』(幻冬舎MC)より一部を抜粋し、勤務医の資産形成の現状について紹介します。

開業、子供の養育費…勤務医の出費は計り知れない

◆開業には最低でも5000万円が必要

勤務医の中には「将来的には開業したい」と考えている人が少なくありません。「激務にいつまで耐えられるか」という不安や「患者としっかり向き合う治療がしたい」などさまざまな理由があり、自分の医院を持ちたいと考えるようです。

ただ、開業に向けては「資金の確保」という大きなハードルがあります。開業に要する資金は診療科によっても開きがありますが、最もコストを抑えやすいとされる精神科をビル内のスペースを借りて開業する場合でも3000万~4000万円かかります。最も高額とされる整形外科を一戸建ての医院で開業するには2億円近い費用を要することもあるため、資金の確保は容易ではありません。

さらに開業後すぐに患者が多数集まって、安定的に経営できるケースはあまり多くありません。ほとんどの場合には地域の人に存在を知ってもらい、信頼を積み上げていく中で少しずつ患者数が増え、持続的に黒字を出せるようになるものです。

それまでの期間は赤字に耐える必要があるので、開業時には医院の建物や設備を用意する資金とは別に、一定の運転資金を持っている必要があります。リスクを抑えて開業するためには最低でも5000万円程度の資金が要ると考えておくべきです。

◆増える子供の教育費

「子供も医師に」と考えて教育に力を入れる方は多く、医師にとっては子供の教育費も大きな負担となります。近年は教育費が急激に高騰しているため、高収入の開業医でも教育費を確保するために生活費を削るケースが少なくありません。

文部科学省が発表した2016年度「子供の学習費調査」によると、幼稚園から高校まですべて私学に通うと約1770万円かかるとされています。2006年度のデータでは約1680万円ですから、わずか8年の間に90万円も値上がりしたことになります。

さらに、塾など学校以外での勉強の費用も無視できません。塾への出費には年収によって大きな差がありますが、例えば年収1200万円以上の世帯が小中高と私学に通わせる場合の通塾費の平均は400万円以上となっています。

医師になるためにはさらに、大学の医学部に進学しなければなりません。国立大学の場合は6年間の学費が350万円程度ですが、私立大学の医学部では最低でも2000万円、高いところでは4500万円以上という大学も見られます。

実家から遠い大学に通う場合には仕送りも必要です。月額15万円の仕送りを6年間続けたら1080万円にのぼります。すべて合計すると7000万~8000万円かかることも珍しくない教育費の実情が見えてきます。

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最終更新:11/8(金) 10:00
幻冬舎ゴールドオンライン

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