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日本代表の新ユニフォームは“冒険しすぎ”? 「ファーストは伝統重視」が世界の慣例だが…

11/8(金) 19:20配信

Football ZONE web

新デザインに賛否両論 伝統を軽んじているように見えるのが原因か

 日本代表の新しいユニフォームが発表された。青と白の迷彩柄のようなデザインには賛否両論あるようだと報道されているが、私の周囲に「賛成」と言う人はいない。もちろん、気に入っている人もどこかにいるのだろうけど……。

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 代表でもクラブでも、ユニフォームの色とデザインはそんなに変えないものなのだ。100年前と現在で、ほとんど変化がないというケースも珍しくない。ファーストジャージは冒険しない代わりに、セカンドやサードはかなり大胆な色やデザインが使われているが、チームの「顔」であるファーストについては非常に保守的なのがサッカー界の慣例になっている。

 それからすると、今回の日本のデザインはちょっと冒険しすぎの感はある。服としてどうかの前に、伝統を軽んじているように思えるので印象が悪いのかもしれない。

 ただ、日本代表ユニフォームの色である「青」については、実は起源がはっきりしていない。

 第9回極東選手権(1930年)に参加した時の色がライトブルーだったので、それが定着したのではないかと言われている。この大会で日本は初優勝している。ライトブルーは多くの代表選手を輩出していた東京帝国大学のカラーに合わせたようだ。

 しかし、1988~91年には「赤」に変わっている。横山謙三監督の時だ。横山監督の好みが赤だったからという噂だったが、後に本人に聞いてみたところ、「私が監督になった時点でユニフォームの色は赤に決まっていた」と話していた。

 横山氏が赤好きだったのは本当で、三菱重工(現・浦和レッズ)の監督の時にユニフォームの色を青から赤に変えている。だが、代表を赤にしたわけではないのだそうだ。では、なぜ突然に赤になったのかというとよく分からない。

 そもそも、サッカーだけが青なのも奇妙だ。ラグビーは赤白だし、他の競技もだいたい国旗の赤と白を使っている。

世界的に珍しい他競技と異なるチームカラー ファーストを「白」にするのも一案?

 国旗とは違うカラーを採用している代表チームはけっこうあって、例えばドイツの白は国旗にはない。オランダのオレンジ、イタリアの青もそうだ。ただし、他の競技でも色はおよそ統一されている。イタリアはサッカーでも陸上競技でも基本は青だ。サッカーだけが他競技と違うという日本は珍しい部類だと思う。

 そこで提案なのだが、サッカーのファーストジャージの色は「白」にしたらどうだろうか。白にアクセントとして赤を使っておけば、他競技と合わせられる。セカンドジャージは青のままでいい。現行のファーストとセカンドを入れ替えるだけなので違和感もない。伝統の青をセカンドに格下げするのは忍びない気もするが、もともと理由もはっきりしないのだ。

 赤はアジア予選で他国と被りすぎるが、白ならばそうでもない。白が重なった時は青がある。セカンドジャージなら、多少奇抜なデザインでもいいんじゃないか。そして、白は奇抜にしたくてもやりようがないので、デザイナーが張り切りすぎて顰蹙(ひんしゅく)を買うようなことは将来的にもなさそうである。

西部謙司 / Kenji Nishibe

最終更新:11/14(木) 13:42
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