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泰然自若の堀江翔太が完敗を認めた。南アは「レベルが全然違いました」。

11/8(金) 17:01配信

Number Web

 もう、ジャパンの試合、観られないんだ……。

 10月20日、東京スタジアムで南アフリカ戦を見届けた直後、強烈な喪失感に襲われた。いわゆる「ロス」状態。しかし、ヘコんでる場合では全くなかった。歴史的な戦いを終えたジェイミージャパンの選手たちを、一刻も早く取材せねばならない。

【秘蔵写真】4年前ちょっと笑いかけた稲垣、昔から凄い姫野・福岡・松島・田村、サラサラ髪の堀江に細すぎるリーチ、カッコいい五郎丸、平尾、廣瀬、大畑…名ラガーマンの若き日。

 試合後、編集部に戻って南ア戦関連のページ編集作業と並行して、各方面にインタビューを打診した。聞くところによると、W杯代表選手が所属するクラブ・マネジメント事務所には、4年前とは比べ物にならない量の取材オファーが殺到しているらしい。

 猶予は10日間。この間に何人取材できるんだろう――。朦朧としながらメールを打ちまくったのを覚えている。

堀江翔太、稲垣啓太、福岡堅樹がやってきた。

 翌日の正午をちょっとすぎた頃だった。スマホの画面を確認して、目を疑った。

 「明日は急ですか?」

 長年お世話になっているマネジメント事務所社長からの返信だった。急も何も、あの南アフリカ戦のたった2日後に代表選手の取材ができるなんて、僥倖以外、何物でもない。

 しかも、3人。

 急ピッチでライターとカメラマンのスケジュールを確保し(これもラッキーなことに全部丸く収まった)、選手たちの取材場所と移動手段を押さえ、担当編集を割り振りし、打ち合わせした上で、豪華インタビュー3本立てに臨んだ。

 堀江翔太、稲垣啓太、福岡堅樹。ジェイミージャパンの快進撃を支えた、不動の主力選手たちである。

堀江翔太の言葉はいつも本音である。

 堀江翔太のインタビュー記事の担当編集者として、彼と初めて会ったのは2015年6月。当時の髪の長さは耳にかからない程度で、今のようなゴリゴリのドレッドヘアーではなかった。

 3カ月後に迫った2015年W杯初戦の相手である南アフリカのスクラムについて聞くと、なんのてらいもなく、言い切った。

 「あれくらいやったら、押せますよ」

 あの時は正直、またまたー、強気ですねー、と思った。

 しかし2015年9月19日、イギリス・ブライトンの地で、日本のFWは世界一大柄な南アフリカ相手に、スクラムにおいて決して組み負けなかった。あの時の堀江のコメントは、強がりでも、見栄を張ったわけでもなく、本音だったんだ、と思い直した。

 その後、2016年11月のウェールズ遠征の際にも話を聞いたし、サンウルブズに関連しても何度もインタビュー取材する機会に恵まれた。そして気付いた。堀江はいつも真っ直ぐで泰然自若、一切のブレがないのだ。

 同級生でもある妻の友加里さんも、こう言っていた。

 「翔太くんは裏表がないというか、人によって接する態度や言葉を変えたりしないんです。そういうところは小学生の頃のままかな」

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最終更新:11/8(金) 17:01
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