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不動産会社の営業社員は儲かる? それともブラック?給与やノルマから、キックバック、「宅建」の価値まで不動産営業マンの実態をプロ集団・全宅ツイが明かす!

11/8(金) 12:00配信

ダイヤモンド不動産研究所

不動産会社で働く営業社員といえば、「不動産の情報を右から左に動かすだけで多額の歩合給(インセンティブ)を手にする姿」と「厳しいノルマに追い立てられる悲惨な姿」という、両極端な2つのイメージを思い浮かべる人は多いのではないだろうか。はたして実際のところはどうなのか、不動産会社の現役社員や無免許ブローカーまで不動産専門家が参加する不動産業界最大のツイッター集団「全宅ツイ」の書籍『不動産営業マンはつらいよ』&『宅建出るで!』をもとに、リアルな不動産営業社員たちの働き方を覗いてみよう。

コンプライアンスの意識が低いほど稼げる!?不動産営業のフトコロ事情

 街で見かける不動産会社であれば、営業社員の給与は大きく分けて固定給と歩合給がある。固定給は月額18~27万円程度で、宅地建物取引士の資格があれば月額1~2万円の手当も付加される。歩合給は稼いだ仲介手数料の8%~15%程度が相場になる。
【関連記事はこちら!】>>不動産屋さんってどのくらいのお給料を貰っているの? 不動産業界に就職する人ってどんな人が多いの?

 営業社員だけに、稼げば稼いだだけ歩合給が膨らむのだが、あくせく働いているようには見えないのに、高そうなスーツに巨大な腕時計で派手に飲み歩く。あなたの周囲に、こんな不動産営業社員がいるならば、キックバックを疑ってもよいかもしれない。

 キックバックとは正規の報酬とは別に受け取る紹介料のこと。例えば、マンションの売買に携わった営業社員がマンションオーナーにリフォーム会社を紹介し、リフォーム会社から工事費の何%かを受け取るケースなどがある。通常ならば、営業社員が属する会社に入るべきお金がダイレクトに営業社員に入るのだから、おいしい副収入になるのだ。

 当然だが、紹介する仕事の金額が上がれば、キックバックも跳ね上がる。例えばビルオーナーからビルの立て替えの相談を受けた営業社員がビルの解体業者を指定して仕事を紹介したとする。ビルの解体費用は数百万円から1000万円を軽く超えることもあるので、業者からのキックバックも100万円単位に上るのだ。月々の収入のうち基本給が20万円、歩合給が15万円でキックバックが100万円なんという強者(?)もいるという。

 狭い世界で仕事を回し合う不動産ビジネスでは癒着も生まれやすい。特に不動産を売りたい側の仲介担当と、不動産を買いたい側の仲介担当では癒着こそが仕事の源泉であったりもする。

 2019年4月には大手不動産会社の元営業開発室が多額のキックバックをもらっておきながら税務申告を怠ったとして、東京国税局から東京地検に告発されたことが明るみになった。報道によると、この元室長が受け取ったキックバックは2年間で7億5200万円にもなったというから驚くほかない。この元室長は不動産の買主側の仲介を担当する一方で、売主側には自分が代表となる会社を参加させるという徹底ぶり。手口といい、受け取る金額といい、もはや副収入ではなく本業だったといえるだろう。会社に発覚して、依願退職したのだが、これだけ稼いでいればサラリーマンに未練は無かったはずだ。

 言うまでも無いが、こうした行為は利益相反に当たるため、ほとんどの企業で禁止されている。あまり派手にやると会社に発覚することもある。

「ある会社は、キックバックをいちばんもらえる業者に不動産をおろしていて、年収700万円、キックバックが2000万円になっている人もいました。ちなみにその人はやり過ぎて懲戒解雇と会社から訴えられる話が出ましたが、大手のため公表せず社内で揉み消したようです」(はとようすけ氏※Twitterアカウント「jounetu2sen」)

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最終更新:11/8(金) 12:00
ダイヤモンド不動産研究所

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