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皇室外交新時代・雅子皇后の「おもてなし」〈令和のおふたりは最高のソフトパワー〉/西川恵――文藝春秋特選記事【全文公開】

11/8(金) 6:00配信 有料

文春オンライン

 今年5月下旬、皇居前にあるパレスホテルに、色とりどりの花を見事にアレンジした花束が、都内の花屋から届けられた。ホテルの担当者は大事そうに受け取ると、それをスイートルームのある上階に運んだ。廊下の前で警備員がチェックすると、花束は部屋の中に運び入れられた。

 スイートルームの宿泊者は米国のドナルド・トランプ大統領とメラニア夫人。贈り主は雅子皇后だった。花束には封筒が添えられ、5月28日までの3泊4日の日本の滞在が楽しいものになるようにとの心のこもった手紙があった。

 翌6月下旬には大阪のホテルに、やはり色とりどりの花束が届けられた。G20大阪サミットに合わせ実施された「女性のエンパワーメント(地位向上)に関するイベント」に出席するために滞在していたオランダのマキシマ王妃に贈られたのだった。この贈り主も雅子皇后で、やはり心のこもった手紙が添えられていた。

 この雅子皇后のおもてなしは美智子上皇后から引き継がれたものだ。上皇后は皇后だったとき、国賓が来日すると必ず直筆の手紙を添えて、バラの花束を宿泊先に届けた。バラの品種は「プリンセス・ミチコ」。雅子皇后は同じバラとはいかないから、花屋にさまざまな花をアレンジしてもらっている。花束は国賓で来日した賓客だけに贈っているが、マキシマ王妃は皇室との交流が長いことも考慮されたのだろう。王妃はこの心遣いを喜ばれ、電話でお礼を述べ、天皇、皇后と近況について話されたそうだ。 本文:9,244文字 写真:2枚

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西川 恵/文藝春秋 2019年11月号

最終更新:11/8(金) 19:14
文春オンライン

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