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シェアで実現 会社に依存しない働き方 石山アンジュ

11/8(金) 13:04配信

日経doors

人のつながりや個人の自立といった、お金やモノに頼らない価値で人生を豊かにする「シェア」の考え方を広めている石山アンジュさん。前回は自身がシェアを勧める理由について語っていただきましたが、今回は、シェアが仕事やライフスタイルを具体的にどう変えるのか、教えてもらいました。

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●自分の特技が収入になる スキルシェアのススメ

 「シェアを取り入れた生活のメリットは何ですか?」と聞かれたら、私の答えは「居場所や頼れる先、つながれるコミュニティーが増えること」となります。その考え方は、働き方についても同じです。前回お話した、会社に雇用されていると組織の論理が個人の意思より優先されてしまうという問題についても、シェアは解決できるのです。

 会社勤めをしていると、給料が毎月払われて安定していると思えるかもしれませんが、時に、人々の生活を大きく変化させます。例えば、転勤の辞令によって、家族が離ればなれになることや、不景気によるリストラで退職を余儀なくされることも。時には経営破綻などをした場合、勤めていた会社がなくなってしまうということもあり得ます。

 ただ、シェアリングエコノミーのプラットフォームを活用すれば、会社に依存しない働き方をすることができます。

 例えば、個人間や、個人と企業が直接仕事を受発注できるプラットフォームがいくつも登場しています。会社組織に属していなくても、スキルや場所・時間、持っているもので収入を得られます。私がリクルートを退社後に勤めたクラウドワークスでは、シェアによる仕事を通じて人生が変わったユーザーに何人も出会いました。保活がうまくいかず会社を辞めた人や、家族の介護のためフルタイムでの勤務が難しくなった人が、これまで培ったスキルを活かし、そのスキルをシェアすることで会社員時代より多くの収入を得ているパターンもたくさんありました。

スキルをシェアし、独立の道を探る

 シェアを通じて、新たな仕事を見つけた人も少なくありません。空き部屋を貸したい人(ホスト)と部屋を借りたい旅人(ゲスト)とをつなぐウェブサービスAirbnb(エアビーアンドビー)で、自宅を宿泊場所として提供するホストをしているうちに評判を得て、それが自信となりゲストハウスをオープンした人もいます。料理を作るスキルをシェアしていたら人気が集まって、レシピ本を出すほど成功している人も。自分が得意なことをシェアしてみて、プロとして生きていけるという手応えが得られたら、独立して開業するのもひとつの選択肢です。

●スキルの交換で支え合う暮らし方

 シェアを生活や仕事に取り入れることで、モノやお金に対する考え方も変わります。コミュニティーの中でスキルをシェアして助け合うという、「お互いさま」が循環するような価値観が身に付いていきます。私が住んでいる60人からなるシェアハウス「Cift」でも、住人同士、頻繁にスキルの交換をしています。髪が伸びたら美容師のメンバーに切ってもらい、体の調子が悪ければ、マッサージ師のメンバーに依頼することも。その代わり、私は朝ご飯をみんなのために作ったり、家電を貸したりと、その時々でできることをしています。お金を介さなくても、生活に必要なものが循環しています。

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最終更新:11/8(金) 13:04
日経doors

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