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山手線沿線で家賃最安値、一見地味な穴場タウン「田端」の魅力

11/9(土) 13:00配信

マネーポストWEB

 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は「田端」(東京都北区)について、ライターの金子則男氏が解説する。

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 都内にはJR、私鉄、東京メトロ、都営地下鉄と、様々な鉄道会社の路線が縦横無尽に走り、生粋の都会人でもしばしば迷ってしまいますが、最重要路線といえばJR山手線。東京、新橋、品川、渋谷、新宿、池袋、上野、秋葉原など、都内の重要なポイントをことごとく網羅し、グルグルと東京の街を回る山手線は、東京人の移動の基本です。そんな山手線の中でも屈指の“地味な駅”が田端。話題になることは滅多にない駅ですが、実はなかなか魅力的です。

 鉄道はJR山手線と京浜東北線の2線。上野に8分、池袋に9分、東京に11分、新宿に19分と、鉄道の便は申し分ありません。駅付近は線路だらけで、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線などが通る上、広大な車両基地があり、さらに駅前にはJR東日本の支社もあって、“鉄分”が非常に濃い街です。

 道路状況は微妙です。駅が武蔵野台地の崖の上にある特殊な地形なので、道路整備という単語とは無縁な印象で、山手線が通る駅の駅前とは思えない規模の道路しかありません。これだけ都心に位置しながら、主要幹線道路からも離れており、近いのは明治通りぐらい。ただ、数年前に首都高速の王子南インターが完成し、高速へのアクセスは良くなりました。

駅の北側には庶民的な街並みや居酒屋も

 山手線には29の駅があり、乗降客数が一番少ないのは鶯谷で(2017年度)、田端は少ない方から4番目ですが、駅前の地味さでは田端がトップでしょう。駅を降りても複合商業施設やスーパーなどはなく、一見の価値があるのは南口。ローカル線の無人駅のような平屋の小さな駅舎があるだけで、駅前にはコンビニもありません。

 ただ、駅から少し離れれば閑静な住宅街が広がり、商店街、スーパー、コンビニなどが出現するので、日常生活を送る上で不便を感じることはそれほどないでしょう。駅の南側は、かつて芥川龍之介をはじめとする多くの作家が住み、「田端文士村」と呼ばれた高級住宅街。駅の北側は庶民的な街並みが広がり、安くても美味しい居酒屋などもあります。

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最終更新:11/9(土) 13:00
マネーポストWEB

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