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グルコサミンやコンドロイチン 関節痛に効く証拠はない

11/9(土) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 加齢とともに多くの人が悩まされる関節痛の改善策として、グルコサミンやコンドロイチンを含むサプリメントなどの健康食品が話題になっている。

 しかし、新潟大学医学部名誉教授の岡田正彦医師は「それらのサプリメントが膝や股関節などの関節痛に効くというエビデンスは示されていない」という。

 2010年にスイス・ベルン大学社会・予防医療研究所の研究者らが英国の権威ある医学誌『BMJ』に発表した論文では、グルコサミンやコンドロイチンが「関節・股関節の痛みに効くという明確な結果はない」との結果だった。

「グルコサミン・コンドロイチンは、糖質やたんぱく質の表面に結合した物質で、『糖鎖』と呼ばれます。これは体内で、血管の内側や関節の動きをなめらかにする“潤滑油”の役割を果たしています。この『糖鎖』は加齢とともに減少し、関節そのものの軟骨もすり減るため、変形性関節症などを引き起こす原因となってしまいます。

 グルコサミンなどのサプリで誤解されているのは、すり減った『軟骨の再生』に効果があると思われていることです。しかし、一度すり減った軟骨が再生することは決してありません。そのため、サプリメントで成分だけを摂取しても、関節痛そのものが改善することは考えられない」(岡田医師)

 同じくコラーゲン、ヒアルロン酸による関節痛の軽減効果も、食事で補う「経口摂取」での関節痛への効果は否定されている。

「実は、加熱したコラーゲンを経口摂取した後、全身のどの部分にどういう働きをしているのかは医学的に解明されていません。関節にピンポイントで届くわけでもなく、美肌効果も同様に期待できません」(岡田医師)

 ヒアルロン酸についても、国立健康・栄養研究所の報告で、〈「関節痛を和らげる」「美肌効果がある」と言われているが、経口摂取によるヒトでの有効性について信頼できる十分なデータは見当たらない〉と指摘されている。

※週刊ポスト2019年11月8・15日号

最終更新:11/9(土) 7:00
NEWS ポストセブン

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