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新潟小2女子殺人 小林遼被告のスマホに残るおぞましい検索ワード

11/9(土) 13:02配信

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昨年5月に新潟市で小学2年生の女子児童、Aさん(7=当時)を殺害し、その遺体を線路に遺棄したとして、殺人などの罪で起訴された小林遼被告(25)の裁判員裁判初公判が11月8日、新潟地裁(山崎威裁判長)で開かれた。

小林被告が問われているのはAさん殺人罪に加え、同じくAさんに対するわいせつ略取、強制わいせつ致死、そして死体損壊、死体遺棄、電汽車危険往来の罪。そして2017年に別の女児の児童ポルノ動画を所持したという児童ポルノ禁止法違反。昨年の逮捕時の報道では知り得なかった、おぞましい犯行の詳細がこの日、法廷で明かされた。

逮捕当時と変わらぬふっくらした体型に黒いスーツを着用し、少し伸びた坊主頭で法廷に現れた小林被告は「えー、いま無職ですけど、逮捕当時は会社員でした」と人定質問にはっきりと答えたのち、罪状認否で同じくはきはきとこう述べた。

「児童ポルノについては間違いありません。わいせつ略取と強制わいせつ致死については、現場でわいせつな行為はしておりません。首絞めたことは間違いないですが、静かにしてもらうためであり、殺意はありませんでした。電汽車往来危険については、自分の行為が往来の危険、あったかどうかわかりません。以上です」

弁護人もこれを受け、強制わいせつ致死と電汽車往来危険の罪は成立せず、また殺人罪ではなく傷害致死罪にあたると主張した。

事件が起こったのは2018年。ゴールデンウィークが明けた5月7日月曜日のことだ。この日の新潟市は雨が降っていた。起訴状によれば小林被告は同日15時20分ごろ、同市西区において運転中の軽自動車を、下校中のAさんの臀部に後ろから衝突させた。転倒したAさんを抱きかかえ軽自動車の後部座席に乗せたのち、その頸部を圧迫して気絶させ、車を発進。15時28分ごろから59分ごろまでの間、同区の通称『なぎさのふれあい広場』駐車場にて、Aさんの下半身に触れ、わいせつ行為に及ぶ。意識を取り戻したAさんの頸部を約5分以上にわたり圧迫して殺害した。その後22時25分ごろ、JR東日本越後線の線路内にAさんの遺体を遺棄。5分後に走行した電車にその遺体を轢過させ、頸部を切断させたとされる。

先に触れた罪状認否の通り、小林被告は生前のAさんへのわいせつ行為及び、殺意は否認している。特に殺意に関しては弁護側冒頭陳述において「ネットで知り合った未成年とセックスした際に、求められて首を絞めたところ、気絶したことがある」ことと、Aさんを軽自動車で撥ねて連れ去る際に首を絞めて気絶させたことから、『なぎさのふれあい広場』での首絞め行為も「黙らせるため気絶させようと首を絞めた」だけであると主張した。それに関連し「わいせつ行為をしたいと思っていたが、(その時点ではまだ)行為には及んでおらず、それゆえ殺害の動機はない」と生前のわいせつ行為も否定していた。〝生きているAさんへのわいせつ行為が目的だったので殺害するはずはない〟いう論法であろうか。

だが、被告人側も否定していないのが、Aさんへの死後のわいせつ行為である。16時ごろ、Aさんが帰宅しないことを心配した親や学校が、捜索を始め、警察に捜索願が出された。その頃、小林被告は、

「性欲がおさまらず、アダルトショップに立ち寄りローションを購入した。その後、Aさんの遺体が死後硬直していることを認識。お湯であたためれば弛緩して死後硬直を解き、わいせつ行為ができるのではないかと考え、18時30分ごろ一旦自宅に戻った。水筒にお湯を詰め、再び車を発進させる。19時ごろ、通称『たこ公園』駐車場に停めた車の後部座席において、お湯でAさんの下半身をあたためわいせつ行為に及んだ」(検察側冒頭陳述)

さらに弁護側の冒頭陳述によれば「その後、運転席に戻り自慰行為をした」という。

事件当日の朝、小林被告は起きてすぐに無断欠勤を決めた。そして6時55分、スマホのグーグルアカウントからログアウト。その後事件直前まで、女児を物色しながら車を走行させていた。検察側はこのログアウト操作について「位置情報を記録されることを防ぐため」と冒頭陳述で指摘している。

小林被告のスマホのブラウザ検索履歴も、証拠として採用された。

殺害後にわいせつ行為に及んだのち「死体処理」「死体博物館」「女体博物館」などのワードで検索。20時ごろに「女体 死体 恋愛 ネクロフィリア」。21時過ぎから22時前にかけては、「セックス 年齢」「セックス 可能 年齢」「死体 線路 飛び込み」「線路 監視カメラ」というワードで検索していた。

このあと、小林被告は線路にAさんの遺体を遺棄した。

検察官冒頭陳述によれば、Aさんは小林被告の運転する車に撥ねられ、車内に連れ込まれたとき「頭が痛い、お母さんに連絡したい」と泣いたという。また「後部座席に横たえたAさんにわいせつ行為を行なっていると、Aさんは意識を取り戻し、大声で泣いた」ため、首を絞めたという。

「犯行翌日、事件の痕跡を消すため、軽自動車を掃除したうえ、フロアマットを洗浄。はいていたズボンを洗濯し、スマホの使用履歴も消去した」(検察側冒頭陳述)

2018年5月14日に逮捕されたが、なんとその2日前には、出会い系サイトで知り合った女子児童に対して「金を払うからセックスしよう」と持ちかけていたという。弁護側は小林被告が性嗜好障害などを抱えていたとも主張しており、のちの審理で精神科医の証人尋問も予定されている。

子供の未来を、自身の欲望のために奪い、その遺体も傷つけた。そのうえ犯行後も女子児童との性行為目的で出会い系に勤しんでいた小林被告に対する判決は、12月4日に言い渡される見込みだ。

取材・文:高橋ユキ
傍聴人。フリーライター。『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』(晶文社)、『暴走老人・犯罪劇場』(洋泉社新書)、『木嶋佳苗 危険な愛の奥義』(徳間書店)、『木嶋佳苗劇場』(宝島社)、古くは『霞っ子クラブ 娘たちの裁判傍聴記』(新潮社)など殺人事件の取材や公判傍聴などを元にした著作多数。

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最終更新:11/11(月) 8:26
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