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ラーメン官僚厳選 紅葉狩り行くなら外せない、都心から1時間の名店

11/9(土) 17:12配信

NIKKEI STYLE

11月に入り、ググッと秋めいてきた昨今。関東各地の木の葉も赤やダイダイに色付きはじめ、これから「さあ、行楽に出掛けようかな」と考えている方々も多いだろう。今回は行楽の際に立ち寄っておきたい、3軒の優良店を紹介したい。行楽のお供に訪問をご検討いただければ、これ以上の喜びはない。

のんきや

<奥多摩湖畔にたたずむ老舗。豚のうま味に頬とろける絶品>
冒頭を飾るのは「のんきや」。
ロケーションは公共交通機関ではアクセスがかなり困難な奥多摩湖畔。JR青梅線の終着駅・奥多摩駅で下車し、駅前からバスに乗り込み30分程度揺られてようやく店の前に到着。まさに、「秘境店」と称するにふさわしい立地だ。
「のんきや」の店舗の眼前に広がる「奥多摩湖」は、東京都と山梨県の両都県にまたがる人造湖。同湖は「東京都民の水がめ」として重要な役割を担う、日本最大級の水道専用貯水池だ。周囲に山々がそびえ立つ景観も、都内随一の素晴らしさ。湖畔には観光施設、レジャー施設が立ち並び、行楽シーズンともなれば、観光客、ツーリング客でにぎわいを見せる。
「のんきや」も、そんな奥多摩湖畔で長年にわたって店舗を構えてきた老舗。ハイクオリティーな麺類、ご飯もの、一品料理を手ごろな価格で提供し、数多くの観光客らから愛されてきた。
そんな同店であるが、中でも特に人気が高いメニューが「手打中華そば」だ。
訪問客の大多数が注文する同メニューは丸3日間かけて豚骨をじっくりと炊いたスープから放たれる野趣味豊かな香りが、食べ手の食欲を無尽蔵に刺激。
レンゲでスープをすくい取りひと口すすれば、しょうゆダレの素朴な甘みが舌上で軽やかに舞い踊る。タレとコンビを組むだしも、豚の重厚なうま味がたっぷりと染み出したコクの塊。
「麺、スープ、具を一つひとつ丁寧に作っています。先代の1杯と変わらない味を着実に提供していくことを、常に心掛けています」。
そう語る店主は3代目。先代から店を継承した当初は飲食業の経験が皆無だったため、作る味に自信が持てなかったが、「ラーメンの鬼」として全国にその名をとどろかせる故・佐野実氏に味を評価され、ようやく自分が手掛ける味が「作り手として正しいもの」だと感じられるようになったという。
このスープに合わせるのが、昔と何ら変わらぬ製法で紡ぎ続ける自家製麺。不規則な縮れが唇に心地良い刺激を与える太麺は、ラーメン以外のメニューも幅広く手掛ける食堂とは思えぬほどの水準の高さ。
提供時に2枚のナルトを載せる独特の盛り付けも、「自分が店主を継いだ頃には既にナルトは2枚載っていた」という同店の伝統。奥多摩エリアに行楽される際に、ぜひとも立ち寄ってもらいたい名店だ。

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最終更新:11/10(日) 7:47
NIKKEI STYLE

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