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毒母は子育てに悩む「女の子」 その不安に巻き込まれる娘

11/9(土) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 近頃、『凪のお暇』(2019年、TBS系)、『過保護のカホコ』(2017年、日本テレビ系)など、“毒親”や“毒母”を題材とするフィクション作品が増加している。身勝手な振る舞いで子供を傷つけたり、あるいは過度な干渉で支配したりする“毒母”は、身近な存在となっているのだ。

 実母との確執を描いた漫画『しんどい母から逃げる!!』(小学館)など、多数の著書がある漫画家の田房永子さんは、現在は長いトンネルを抜け出し、母とも平穏な関係を築いているという。過干渉で攻撃的だった母とのやりとりを振り返ってこう話す。

「特にいやだったのは、高校生の頃。希望者が集う旅行の前日、母が急に『2学期の成績が悪かったから。ペナルティーよ』と言い出し、勝手に担任に電話して、旅行を無理矢理キャンセルしてしまったこと。それと、大学入試とかぶってしまって私が出席できなかった卒業式に、なぜか母だけが出席したこと。

 こんなふうに誰に話しても理解してもらいやすい出来事は、何度も話すうちに私の中でも強く記憶に残ってしまいました」(田房さん・以下同)

 田房さんが耐え抜いた母との闘いはこれらにとどまらず、壮絶を極める。母は習い事や進学先などを相談なく勝手に決め、田房さんがいやがると、激昂して罵った。それでも田房さんは屈しない子だったので、母は脅しや泣き落としを使って自分の思い通りにした。思春期になってもブラジャーを買ってもらえず、仕方なく母のものをこっそり使っていたという。

「ブラジャーを買ってもらえないのは“毒母”あるある。生理用品を買ってもらえなくて困っていたという人もとても多いですね」

 田房さんの友達と勝手に連絡を取ってしきりに服や雑貨をプレゼントしたり、勤務先に何度も電話をかけてきたり、同棲相手と住むアパートの窓を叩かれたりしたことまであったそうだ。

「意味がわからないでしょう? 本来はいちばん安心できる相手であるはずの母が何をしでかすかわからないので、つねに心が休まらない少女時代でした。

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最終更新:11/9(土) 16:00
NEWS ポストセブン

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