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「朝令朝改」でいこう! 原点はラグビー、湖池屋社長のチームづくり

11/9(土) 8:10配信

NIKKEI STYLE

《連載》私のリーダー論 湖池屋社長 佐藤章氏(下)

スナック菓子市場2位の湖池屋を守りから攻めに転じさせた佐藤章社長(60)は、実はスポーツマンだ。バスケットボールやラグビーを若い頃に本気でプレーした。キリンビールを退職した後、2016年に湖池屋へ転じたとき、社内での連携ができていなかったことに気づいた。このときヒントになったのが、ラグビーだという。部署の垣根をなくして連携し、決めるときには「朝令朝改」もいとわない。佐藤流の「ワン・フォー・オール」だ。

■創業者の録音テープに学ぶ

――創業家の小池孝現会長から社長職を引き継いだ3年前、何から取りかかりましたか。

「リーダーはまずゴールを設定しなければなりません。組織をどこへ向かわせるのか。ゴルフコースと同じで、まず、グリーン上のどこにホールがあるのか旗を立てて社員に見せなければいけません」

「湖池屋のゴールはどこかを考えたとき、1967年にポテトチップスを日本で初めて量産化した創業者、故小池和夫氏に立ち返るべきだと気づきました。日本人の舌に合うように、のり塩味のポテトチップスを作った人です。オリジナリティーにあふれているでしょ」

「何かヒントがないかと社内を聞いて回ったら、小池和夫氏が亡くなる数年前に残した肉声の録音テープがあるという。全部聞いて大事なところは書き出しました。中でも心に残ったのが『発想がなければ何もできない』という言葉です。つまり『物まねじゃダメだ』ということです」

――しかし社内はなかなか動かなかったそうですね。どう対応しましたか。

「僕が良くないと思ったのは、社内の連携が乏しかったことです。マーケティング、営業、生産がバラバラで、同じ会社のメンバーなのに各部署のトップはほとんど話もしたことがなかったのです。部署がバラバラに動くと、無駄が多くなります。物流コストに無駄がでるし、営業は勝手に値引きをしたりする」

■社内の各部署をラグビーチームに見立てる

――同じ方向を見る組織にするためにどうしましたか。

「ヒントはラグビーにありました。僕は早稲田大学高等学院(東京・練馬)に在学中、バスケットボールでインターハイに出場しましたが、早大に進学してラグビーと出合い、新卒で入社したキリンビールでは実業団チームでプレーしました」

「ラグビーと経営ってぴったり合うんです。前へ行くフォワード、後ろで走り回るバックス、中間でボール回しを差配するスクラムハーフやスタンドオフ。組織もこんなふうに役割分担して、連携すればいいんです」

「そこで、各部署をラグビーチームに見立てました。マーケティングや商品開発、生産の部分がフォワードです。お客様にどんどん近づいて、何をほしいのか本音を聞き出し、商品にして生産する。バックスは営業です。走りまくって、お得意様一軒一軒に合わせた営業をして、相手の求める品ぞろえを提供する」

「この両者をつなぐスタンドオフがサプライチェーン(供給網)を担う部隊です。僕はここの責任者にマーケティングの経験が長い人をあてました。マーケティングと生産がわかっている人がサプライチェーンを見れば、最適な回し方が見えるのではないかと考えたのです」

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最終更新:11/9(土) 8:10
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