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【最後の恋】「役職定年」と「離婚」で終わったあくせく働いていた東京の生活。故郷に帰って見つけた新たな女性とのセカンドライフ

11/9(土) 13:02配信

サライ.jp

取材・文/沢木文


仕事、そして男としての引退を意識する“アラウンド還暦”の男性。本連載では、『不倫女子のリアル』(小学館新書)などの著書がある沢木文が、妻も子供もいる彼らの、秘めた恋を紹介する。

* * *

今回、お話を伺った、近藤光伸さん(仮名・60歳)は、5年前に有名電子機器メーカーの部長として、55歳で役職定年を迎えたときに、離婚。その2年後に故郷の中越地方に戻り、アウトドアガイドのアルバイトをしている。

圧倒的に若返る体に、自分でも驚く

妻と離婚してから2年間、杉並のマンションを処分するために、緩やかに活動しながら、友達の会社でバイトして、ブラブラ過ごしていた。

「それまで、仕事……いや、会社人間だったから、何をしていいのかわからず、軽いウツのような状態になっていたと思う。大学時代の友人が経営している会社を手伝っていたけど、自分の人生じゃないような気がして、だらだら1年半過ごしてしまった。でもあるとき、きっぱりと東京と決別して、山の近くに住もうと思った。アニキに連絡したら、『会社を手伝ってくれ。あと今はアウトドアブームで、ガイド不足で困っているみたいだ。早く帰ってこい』と言われて、急いで家財道具を処分し、マンションを売却した」

実家が所有するマンションに住むことになり、引っ越しは急ピッチで進んだ。Uターンしたときの荷物は、旅行トランクと、登山用リュック1個分。愛車である英国車に乗せ、数百キロを走り引っ越し完了。

「気持ちいいくらい全部捨てた。思い出の写真も厳選してあとは処分。レコード、本、レーザーディスク、CD、楽器、服……ゴミばかり詰まっていた家だった。何も持たないと、人生は身軽だね」

故郷に帰ってから、光伸さんの体も大きく変化した。

「東京にいたころは、血圧も140を超えていたし、血糖値の心配もあった。でも、こっちに来てからストレスがなくなって、血圧が115に下がり、体重は10キロ減る。さらに髪は生えてくるし、アッチもすごく元気になった。40代以降は、朝に元気になったことなんて全然なかったのに、今は20代の頃みたいなんだよね」

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最終更新:11/9(土) 13:02
サライ.jp

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