ここから本文です

部位別死亡数3位は胃がん「ピロリ菌の脅威」への認識不足か?

2019/11/9(土) 10:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

ピロリ菌検査は低負担・高精度で受けられる

【心得その12】

「いるかどうか」はすぐに分かる。ピロリ菌を確認すべし

では、自分がピロリ菌に感染しているかどうかを知るにはどうすればいいのか─。幸いなことに検査方法は6種類もあります。大きくは「内視鏡を使う方法」と「内視鏡を使わない方法」に分かれており、おのおの3つの検査方法が確立されています。

内視鏡を使う検査方法には「迅速ウレアーゼ試験」「鏡検法」「培養法」があります。これらは内視鏡で胃の組織を採取し、それをもとに調べるという検査方法です。

まず迅速ウレアーゼ試験。ここでいうウレアーゼとはピロリ菌が持つ酵素の一つです。この酵素はアンモニアを作り出すので、その有無によってピロリ菌がいるかどうかを判断します。

鏡検法は採取してきた胃の組織を染色して顕微鏡で観察する方法、培養法は胃の組織を培養してピロリ菌が増えるかどうかを調べる検査法です。

次に、内視鏡を用いない検査方法を見ていきましょう。こちらにも3つの方法があり、それぞれ「抗体測定」「尿素呼気試験」「便中抗原測定」という名称が付けられています。

抗体測定は、血液や尿を採取し、ピロリ菌に関する抗体があるかどうかを調べる方法です。尿素呼気試験では、検査用の薬を服用し、呼気(吐いた息)を調べてピロリ菌に感染しているかどうかを確認します。便中抗原測定は便を採取し、ピロリ菌に対する抗原があるかどうかを調べる検査方法です。抗原が見つかればピロリ菌の感染が疑われます。

私がお勧めするのは精度が高くて負担が少ない尿素呼吸法です。また、つけ加えるなら、どれか一つだけではなく、複数の検査を受けることが望ましいと考えています。そのほうがより正確な判断を下せるからです。なお、内視鏡検査を数多く経験している医師が胃の中を見ると、ピロリ菌がいるかいないか、かつては存在していたか否かといったことまで分かります。

検査でピロリ菌感染が分かったという人の約7割が人間ドックがきっかけというデータがあります。人間ドックでは健康保険が使えないので自費となりますが、次のいずれかが当てはまる人は、健康保険の適用対象となります。

・ピロリ菌による慢性胃炎の方

・胃潰瘍または十二指腸潰瘍の治療中または治療経験のある方

・胃MALTリンパ腫の方

・突発性血小板減少性紫斑病の方

・早期胃がんに対する内視鏡的治療後の方

ややハードルは高くなりますが、それでも受けないことで生じるリスクを考えると、ためらう理由はないはずです。まずは医師に相談してみてください。

2/3ページ

最終更新:2019/11/9(土) 10:00
幻冬舎ゴールドオンライン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事