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年末の大本命「新型ハスラー」はホンダN-BOXの牙城を崩せるか

11/9(土) 8:01配信

現代ビジネス

 前回より開催日の2日延長、高校生以下無料などの施策が功を奏し、結果としては100万人という目標を大幅に超えた130万900人の総来場者となった「第46回東京モーターショー2019」。単純にコンセプトカーや新型車を展示させるだけでなく、未来におけるモビリティの提案なども評価された結果であることは間違い無い。それでも来場者の多くのお目当ては「遠くない時期に発表されるニューモデル」であることは正しい感覚だろう。

【写真】東京モーターショーで明らかになった「最新車種」一覧

 その中でも特に筆者が注目していたのが、スズキの「ハスラー コンセプト」である。

 正直に言えばもはやこれは「コンセプト」出展ではなく、発売直前のモデルであることは筆者だけではなく、来場者も感じていたことはずだ。

 その前に現在販売されているハスラーというクルマについてもおさらいしておく必要がある。

スズキもビックリのスマッシュヒット

 現行型のハスラーが発表されたのは2013年12月24日のクリスマスイブ(発売は翌年1月8日)。スズキは例年、年末の慌ただしい時期に新型車を発表するのがもはや定番(? )になっており、2018年も12月20日に「スペーシアギア」、2017年に至っては12月14日に「スペーシア/スペーシアカスタム」、12月25日には「クロスビー」を発表、これら3モデルは同日に発売を開始している。

 別にスズキが特別というわけではないが、それでも同社は年始の“初売り”を重視している。スタートダッシュが重要であることはもちろんだが、年内に発表・発売を行い、冬休みの間にじっくり購入を検討、新年明けに契約を結ぶのがひとつのパターンなのだろう。広告関係者に話を聞いても、ここ数年では「ももいろクローバーZ」をCM等に起用し、集中的にオンエアすることでフェアの認知度も高い。

 少々話は脱線してしまったが、ハスラーの発売当初の月間販売台数目標は5000台と意外と控え目であったことを記憶している。昨今では当たり前に販売されているいくつかのジャンルの商品を融合させた「クロスオーバー」車ではあるが、スズキとしても全く未知の分野(それでも過去には「kei」というユニークなモデルも存在していた)への挑戦であったが、蓋を開けてビックリ、生産が追いつかないほどのヒットを生み出した。

 当時販売担当の役員から話を聞いたところによればこのクルマが売れることを予想していたのは鈴木修会長兼社長(当時)で、生産と販売の読み違いをしたことに対して叱責を受けた、という話は業界関係であれば結構有名な話である。

 その後ハスラーの販売は堅調。2014年には「グッドデザイン賞」や「オートカラーアウォード2015」なども受賞することで評価もうなぎ登り、マイナーチェンジ時には先進安全装備の充実、また同社が得意とする商戦期周辺に投入する極めて買い得感の高い「特別仕様車」も販売を牽引したことは間違い無いだろう。

 このハスラーのヒットを受けて、ライバル各社は前述した新ジャンルの軽自動車を投入するが、なかなかヒットに結びつかなかった。それだけハスラーのコンセプトやデザインにブレがなかった証明とも言える。

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最終更新:11/9(土) 8:01
現代ビジネス

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