ここから本文です

他人のツイートをリツイートしたら名誉棄損!? 橋下徹氏をめぐる裁判の異様な判決

11/9(土) 15:31配信

HARBOR BUSINESS Online

「リツイートスラップ訴訟」と岩上氏の弁護団

 この裁判を「リツイートスラップ訴訟」と捉える岩上氏の弁護団(梓澤和幸弁護団長)は「リツイートを表現行為として名誉毀損に該当すると判断し、リツイート内容に含まれる事実関係に関する真実性・真実相当性についての岩上氏の主張を排斥した。

 SNSという双方向性の言論空間で、他人のツイート行為を単純にリツイートしたに過ぎない。公人に対する批判的意見の表明は、表現の自由(憲法21条)の観点から最大限に保障されなければならない。この精神にもとる不当判決を放置することはできない」とする声明を発表した。

 梓澤団長は会見で「名誉毀損裁判で、裁判官は自分の勝手な読み方をしてはならない。憲法は公人に対する批判的な言論を保証しており、相手に対する強烈な批判であっても許容される。自殺に追い込んだという元ツイートの投稿が、閲読者にどのように受け取られたかを読むのが裁判官に託された仕事のはずで、判決のような認定はあり得ない」と述べた。

 一方、原告の橋下氏は判決後、自身のツイッターとブログで「岩上安身氏からツイッターによる執拗な攻撃を受け続けてきましたが、一審で勝訴しました。リツイートはフェイクニュース拡散の元凶です。リツイートにも一定の責任が生じます。皆さん、気を付けましょう」「元ツイートに意見があるなら、コメントを付してリツイートしましょう。単純リツイートするならば、元ツイートの真偽を確認しましょう。リツイートにも一定の責任を求め、ツイッターの世界での名誉毀損拡散に歯止めをかける裁判例」と投稿した。

「他人のツイートをリツイートしたら名誉棄損となる」という異様な判決。この裁判は高裁でどうなるのか。今後の動向が注目される。

<文・写真/浅野健一>

【浅野健一】
あさのけんいち●ジャーナリスト、元同志社大学大学院教授

ハーバー・ビジネス・オンライン

3/3ページ

最終更新:11/18(月) 12:58
HARBOR BUSINESS Online

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事