ここから本文です

金融資産が多いほど老後準備も万端という現実

11/9(土) 5:46配信

東洋経済オンライン

明治安田総合研究所は、2019年3月に全国の55~79歳の男女5225人を対象として、「財産管理に関する実態調査」を行いました。今後の「人生100年時代」では老後の生活資金の確保が従来以上に大きな関心事となります。本稿では現在配偶者がいる55~79歳の男女の「人生100年時代」の資金計画や、リスク性資産での運用状況について、当研究所の調査結果を基にご紹介します。

この記事の写真を見る

■70代後半の3割が老後破産を心配している

 55~79歳の男女(現在配偶者がいる人、以下同)に、自分の世帯が老後破産(存命中に生活資金を使い果たしてしまうこと)することをどの程度心配しているか尋ねたところ、「心配している」(「とても心配している」+「心配している」)割合は男性60代前半46.8%、女性50代後半49.2%が最も高く、年齢層が高くなるにつれて心配している割合は低くなりますが、70代後半でも男性34.9%・女性29.2%と約3割が老後破産を心配しています。

 老後破産を心配している人も少なくない中で、生涯の資金計画を立てている割合は、定年前の50代後半では男女共に6割、定年後の60~79歳では7~8割となっています。

 夫婦の金融資産額別にみたところ、男女共に金融資産が多い人のほうが老後の資金計画を立てている人の割合が高くなっています。とくに金融資産が3000万円以上では、男性9割弱・女性8割強が資金計画を立てています。

 また、何歳くらいまで生きることを前提に資金計画を立てているか調べたところ、男性は金融資産が3000万円未満の場合、平均寿命81.25年[平成30(2018)年簡易生命表]より若い年齢を前提とする資金計画を立てている割合が最も高く、平均寿命に近い「85歳までの資金計画」を立てている人が続き、平均寿命より長生きすることを前提にした資金計画を立てている人はその次となっています。

 一方、金融資産が3000万円以上の場合では、平均寿命より長生きすることを前提にした資金計画を立てている割合が最も高くなっています。

■女性の場合は? 

 女性では、平均寿命87.32年[平成30(2018)年簡易生命表]より若い年齢を前提とする資金計画を立てている割合が最も高くなっています。これに平均寿命に近い「90歳までの資金計画」、そして「90歳を超えた資金計画」を立てている人が続きます。

 ところで、生涯の資金計画を立てるに当たり、金融リテラシーの理解度はどの程度あるのでしょうか。なお、本調査での金融リテラシーとは「自身の資産形成をするに当たり、分散投資によってリスクを低減したり、インフレの保有資産への影響を考慮したりすることの重要性を理解していること」としています。

1/2ページ

最終更新:11/9(土) 5:46
東洋経済オンライン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事