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イングランドはなぜ敗れたか。エディーを飲み込んだラグビーの力。

11/9(土) 20:01配信

Number Web

 なぜ、イングランドが負けたのか。

 それをずっと考え続けている。

 準決勝でオールブラックスを抑え込んだ試合を見せられ、決勝でも当然ながら有利と予想した。

【秘蔵写真】実は見たことない現役時代のエディーとジョセフ、4年前ちょっと笑いかけた稲垣、昔から凄い姫野・福岡・松島、サラサラ髪の堀江に細すぎるリーチ、カッコいい五郎丸、平尾、廣瀬らの若き日。

 エディー・ジョーンズなら、南アフリカの弱点をあぶり出すはずだと。

 しかし、決勝は南アフリカの「フィジカルモンスター」ぶりと、「ディフェンス愛」を表現する場となった。

 世界的に問題になったのは、表彰式でのイングランドのふるまいである。

 4番ロックのイトジェはイングランド代表の先輩で、同じロックでもあったワールドラグビーのボーモント会長からメダルを首にかけてもらうのを拒否した。

 開始早々にイトジェと衝突し、脳震盪で退場を余儀なくされた3番プロップのシンクラーも似たようなふるまいをした。

 コーチの一部も。

 彼らは負けたのに、負けを受け入れられなかった。

NZとウェールズはラグビーの喜びを示した。

 私はその前夜、3位決定戦で見たニュージーランドとウェールズの2チームの「さわやかさ」がとても印象に残っており、イングランドのふるまいに衝撃を受けた。

 3位決定戦は、「コンソレーション・マッチ」と呼ばれる。

 慰めのための試合、くらいの意味だろうか。正直、あまり価値はない。

 ただし、今回ニュージーランドはその試合に価値を与えた。

 オールブラックスの主将、キーラン・リードは試合前にニュージーランド国歌を歌ったあと、柔らかな笑顔を見せたのだ。

 黒衣を着て戦う最後の試合。それが3位決定戦の場であっても、楽しむという思いが伝わってきた。ヘッドコーチのスティーブ・ハンセンの並々ならぬマネージメント手腕が想像できた。

 そして長年オールブラックスを支えてきたにもかかわらず、準決勝のイングランド戦ではメンバーから外されたWTBのベン・スミスは超人的な働きを見せた。

 必要だったのは、俺だったんじゃないのかな? ハンセンHCに対する強烈なメッセージのようにも思えた。

 この試合でオールブラックスから離れるCTBのソニー・ビル・ウィリアムズも、ライアン・クロッティも見事なパフォーマンスを見せた。

 彼らはラグビーをする喜びを、「慰めの試合」で思いっきり表現した。

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最終更新:11/9(土) 22:26
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