ここから本文です

“地獄のような離婚”で知った、夫婦が「向き合いすぎない」ことの効用

2019/11/9(土) 8:48配信

女子SPA!

こんな夫婦には絶対ならないぞ、と思っていた

 土岡さんは実家に一泊し、翌日東京への帰途についた。両親の愛情に包まれ、心から安堵したという。その新幹線の車中で、思い出したことがあった。

「僕は小学生の頃、実家でぼーっとテレビを観ている両親が嫌いでした。週末の夜、父と母はソファーにやや離れて座り、会話をするでもなく、ふたりで一心にブラウン管を見つめてるんです。時々、それぞれが番組に対して特に内容のない感想をポツポツ言うんですけど、言いっぱなしで、会話がラリーになってない。

普段の平日、父が遅く帰宅してからの夕食は、父がずっと夕刊を読んでいるので会話がない。週末くらい、たまには向かい合って話せばいいのに。夫婦に会話がなくなるってこういうことなんだな、こんな夫婦には絶対ならないぞって、心に誓いました。……それが、自分はこのざまです」

 土岡さんに、「元妻さんとの夫婦生活では、向き合って対話したにもかかわらず、うまく行かなかったということでしょうか?」と聞くと、土岡さんは「テーブルとカウンター理論」と称する自説を展開し始めた。

夫婦は「テーブル型」と「カウンター型」に分かれる

 

「僕、夫婦には大きく二種類のありようがあると思ってるんです。ひとつはテーブル型。もうひとつはカウンター型です。テーブル型は、着席中、互いに相手の方向を向いている。つまり自分の注意の大半が配偶者に向けられます。相手と深いコミュニケーションを取ったり、意見交換したりできますが、互いの微妙な反応や表情の変化は、否応なしに相手にバレてしまう。それが、相手に対してとてつもなく不本意・不快なものであったとしても。

一方のカウンター型は横並びで座るので、配偶者に注意は払いません。その代わり、ふたりが同じ方向に視線を向けていて、同じものに興味・関心を抱いている。子育てとか、一緒に取り組める共通の趣味とか。なによりカウンター型は、相手への異議や、なんなら相手への“無関心”すら、相手に隠すことができます」

 土岡さんは、ソファーに並んで座っていた両親を「カウンター型」、自分が実践した夫婦生活を「テーブル型」だと言いたいようだった。ちょっとした間を置いて、土岡さんは「元妻について書くのはこのことだけにしてほしいんですが……」と念を押し、元妻と交際中にもらった手紙のことを教えてくれた。

3/4ページ

最終更新:2019/11/9(土) 8:48
女子SPA!

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事