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西武秩父線50年のあゆみ

11/10(日) 7:07配信

中央公論

観光とセメント輸送を担う

 1969年に開業した西武秩父線。地域住民の生活路線として、また自然豊かな秩父へと観光客を運ぶ観光鉄道として、多くの乗客に愛されてきた。その西武秩父線が10月14日、50周年を迎えた。

 西武秩父線は、1967年7月19日に起工式が行われ、当時私鉄最長の山岳トンネルとなる正丸トンネル(4811m)などの工事が始まった。その目的は、自然豊かな秩父・長瀞への観光客輸送、そして武甲山の石灰岩から産出されるセメントの輸送であった。当時都心から秩父は、各線乗り継いで3時間。観光にもセメント輸送にも時間がかかっていた。秩父が東京と直結することは地元住民の悲願であり、西武秩父線の開通に、多くの人が期待を寄せたという。

 1969年10月14日、開通式が吾野駅で執り行われた。その日にデビューしたのが5000系「レッドアロー」。有料特急車両として、池袋から秩父までを83分で運行した(現在は78分)。急勾配の山岳トンネルを走るため、セメント用の電気機関車「E851形」は動輪6軸のF級。1996年の貨物列車廃止まで池袋から東海道本線や中央本線などにセメントを運んだ。

 2016年には沿線各地域の活性化と新しい旅行スタイルの提供を目的とした、レストラン車両「西武 旅するレストラン『52席の至福』」が登場した。

 2019年には、新型特急車両「Laview」も運行開始。50周年を迎えた西武秩父線は、これからも多くの人々を乗せて走り続ける。

(月刊『中央公論』2019年12月号「特別企画」より)

最終更新:11/10(日) 7:07
中央公論

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