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【ヒットの法則50】原点を忘れない! ディスカバリー3の本格派SUVとしての資質は健在だった

11/10(日) 6:30配信

Webモーターマガジン

静粛性は驚きのレベル、オンロード性能も大幅アップ

ディスカバリーがフルモデルチェンジされて3代目として登場したのは2004年(日本には2005年春に上陸)。高いオフロード性能を備えながら、生産性の改良などにより魅力的な価格を実現して人気を博していたディスカバリーは、この3代目でやや高級路線にシフトしていた。これは当時ランドローバー社がフォードグループに入ったことと関係するのか、その詳細な内容を当時の試乗記で振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2005年7月号より)

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25mの防水性能を備え、10mの高さからのコンクリート面への落下試験にも耐える。ディスカバリー3のイグニッションキーは、そんなタフな基準の下に作られているという。様々なシーンで用いられる、いかにも生粋のオフローダーらしいそんなストーリーからしてが、「3」の記号を与えられた新しいディスカバリーのキャラクターを象徴していると言っても良さそうだ。すなわちこのクルマはまず、歴代モデルの特徴をしっかりと受け継いで、世界最高峰のオフロード性能の持ち主を目指しているということである。

ただしそうは言っても、ここに異論を唱える人も少なくないだろう。そしてもっと言えば、そうした声というのは実際にクルマに触れるまでもなく、すでにカタログを目にした時点で発せられる可能性が高い。

今度のディスカバリーからは独立したペリメター式フレームは姿を消し、サスペンションにもまるで高級サルーンもかくやというダブルウイッシュボーン式の4輪独立懸架が採用されている。ステアリングシステムもラック&ピニオン式だ。すなわち、見方によっては「まるで乗用車のごとく随分と軟弱になってしまったな」と受け取られかねないのが、このクルマに採用をされた各部のスペックなのである。

事実、このクルマを世に送り出したランドローバー社も、今回のモデルで「オンロード性能の大幅な向上を狙った」ことは認めている。「オンロードでは、限りなく滑らかで心地良いドライブ感覚を堪能いただける」と、カタログ上にはそんな文言が躍っている。

が、だからと言って、ディスカバリー3はこれまでの歴代モデルが誇ってきた圧倒的なオフロード性能を犠牲にすることを許したわけではもちろんない。従来通り、いや、それ以上のオフロード性能を実現させつつ、これまでのモデルがやや不得手としてきたオンロード性能を同時に飛躍的に向上させたことこそが技術の進歩であり、ディスカバリー3最大の特徴であると、きっとランドローバー社は声を大にしてアピールしたいに違いない。

実際、自らこのクルマのステアリングを握って様々なシチュエーションの中に身を投じてみれば、ツベコベ言わずとも、そうしたことは即座に納得できるもの。スコットランドの北の果てで開催された国際試乗会に参加し、それからおよそ8カ月ぶりに日本に上陸したこのクルマを再びドライブしたぼくは、改めてそのオンとオフの走りのポテンシャルの高さに舌を巻くことになった。

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最終更新:11/10(日) 6:30
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