ここから本文です

なぜ阿佐ケ谷に2号店? タピオカブームのけん引役「ゴンチャ」のスタバ発想

11/10(日) 6:10配信

NIKKEI STYLE

■2号店を阿佐ケ谷に出店した理由

――出店戦略は?

「とにかく戦略的にです。1号店は原宿ですが竹下通りはやめようとまず決めました。20代にターゲットを絞っていることを立地で証明する必要があったからです。そこで原宿と表参道の間、キャットストリートあたりを狙ったんです」

「普通は原宿の次は渋谷だ新宿だとなるんでしょうけど、2号店は阿佐ケ谷駅前です。自宅に近くておいしいお茶が楽しめるスタイルができれば、業態としての広がりがでるだろうと考えました。実際に40代や50代にお客様が広がりました」

「自宅か目的地か、日常か非日常かという4つのセグメントをつくり、出店場所を決めています。原宿は目的地かつ非日常、阿佐ケ谷は自宅かつ日常という具合です。デイリーに楽しめる、コーヒーチェーンのティー版。10回に1回はスタバから浮気してもらおうと」

――浮気はしてくれていますか。

「お茶好きだからスタバよりもゴンチャがいいという声は聞こえてきます。立川の店はスタバとゴンチャがとなりあっているんです。お客様が2人で来て、ゴンチャとスタバに分かれて買ってかつ一緒になってインスタにアップする。お客様のニーズは一緒なんだ、本質は一緒なんだと確信できました。唯一の誤算は想定以上の来客です。3倍くらいなんですよ、当初の想定の。ありがたい半面、一番の反省と危機感の源です」

■急速な拡大は時として毒薬

――商業施設からの出店要請を厳選しているようですね。

「面積や隣のテナントの業種業態で、我々の世界観と著しく違うことがあります。例えば3坪で隣がお総菜の店だとか。ステレオタイプ的にフードコートの一角でいいと思われるのかもしれませんが、我々のお客様はファッションに敏感な10代後半から20代なので」

「札幌や仙台からも出店要請がありますが、地域的な理由でお断りしています。首都圏でしっかりマインドシェアを取ってから地方圏を攻めていっても遅くはありません。既存店の近くに出したいという思いもあります。行列ができている不満に応えるためです」

――既存店より出店拡大を優先して失敗した例は少なくないですよね。

「5年、10年後に日常的なブランドになるためには、急速な拡大は時として毒薬になります。ターゲットと出店戦略とオペレーションをバランス良く取らないと絶対だめだと思います」

「スタバや日本マクドナルドで営業をしていて、既存店売上高がマイナスになる経験もしました。それが1つの原点になっています。負け癖を知らないメンバーしかいないと、踊り場になったとたん右往左往しがちです。自分たちはだれに何を提供するのか。それを見失わず実行力があれば、そんなに大きく崩れることはありません」

――ブームはいつまで続くと思いますか?

「今のレベル感は5年は続かないと思います。我々はブームを作るんじゃなくスタイルを作ろうと思っています。おいしいお茶を気軽に楽しく。ありそうでないスタイルを日本の中で作りたいので。ブームは3年以内で沈静化します。東京五輪・パラリンピックあたりが1つのターニングポイントになるのかな」

2/3ページ

最終更新:11/12(火) 10:17
NIKKEI STYLE

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事