ここから本文です

「人間の脆さを感じた1年でした」DeNA梶谷隆幸、崖っぷちからの生還。

11/10(日) 11:01配信

Number Web

 「人間というものの“脆さ”をとにかく感じた1年でした。いや本当、危なかったですよ」

【秘蔵写真】高校時代から凄い貫禄の筒香、ヤンチャそうな吉田輝星に中田翔&森友哉、意外と見たことない投手・丸、レアすぎる高校時代の鳥谷、ヘンテコな帽子の井口、イケメンの西川──名選手の高校時代

 秋晴れの日、練習後の眩しい斜光を浴びながら、横浜DeNAベイスターズの梶谷隆幸は、まるで“生還者”のような表情で語った。

 「今シーズンは野球以外の部分で成長を得ることのできた、これまでとはまったく違う時間を過ごしましたね。自分のキャリアのなかで初めてといえるような重要なシーズンだったと思います」

 13年目のシーズン。昨年8月に右手首を骨折し、さらに右肩の手術などを経て新たな気持ちで挑んだ今季、開幕戦で1番・センターに抜擢された梶谷だったが、序盤は不振にあえいだ。

 7試合でわずか1安打で4月8日登録抹消されるが、24日に再びチャンスをもらい一軍へ。しかしここでもヒットは出ることはなく、5月6日にまたもや登録抹消となってしまう。これ以後、梶谷は約3カ月半を二軍で過ごすことになる。

一軍からまったく声がかからない日々。

 一軍からまったく声がかからない日々。2014年に梶谷がレギュラーになって以来、初めての経験だった。体力も技術も足りない若手時代のような状況でもなければ、ましてや怪我をしているわけでもない。

 もう手術をした右肩は万全であり、しっかりとスローイングはできた。肉体的に万全であるのにも関わらず、長い二軍での生活がつづいていた。

 神里和毅や佐野恵太ら若手の台頭により激化しているDeNAの外野手争い。チャンスをもらった選手たちは躍動し、そこに梶谷の付け入る隙はなかった。いろいろな感情や想いが梶谷の頭のなかを駆け巡る。

気がつけば負のループ。

 「人間って悪くなると粗を探すというか自分を正当化したくなるものですよね。自分の状況が悪いのは誰かのせいだったり、またあの時の当たりは正面をついてなければヒットだったのに、とか“たられば”ばかり探してしまう。

 キャリア的にあと何年できるのかと考えることもあったし、どうしても弱いところが出てしまう。人間の脆さというのをすごく感じていましたね」

 気がつけば負のループ。このまま朽ちてしまってもおかしくないときに、梶谷の尻を叩いたのが、昨年オフに結婚した妻だった。

1/4ページ

最終更新:11/10(日) 11:01
Number Web

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事