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「インド一家6人毒殺」事件、犯人は“嫁”だった|姑、舅、夫…が相次いで不審死を遂げた14年間

11/11(月) 7:30配信

クーリエ・ジャポン

シアン化物をスープに混入か

インド南部ケーララ州の村で10月、信じがたい連続殺人事件が発覚した。2002~2016年の14年間で親族6人をシアン化物で毒殺していた女性が逮捕されたのだ。

地元警察によれば、2人の子供の母親でもあるジョリー・ジョセフ(47)容疑者は、夫を含む6人の身内の殺害を自白したという。彼女にシアン化物を渡した男性2人も逮捕された。

近所の人たちはジョセフのことを「信心深い女性」だと思っていたために、事件発覚に衝撃を受けた様子だ。一方、地元メディアには「シアン化物殺人犯」の文字が踊り、裁判の行方に注目が集まっている。

ジョセフが嫁いだトマス家では、2002年から死者が相次いでいたが、連続殺人とは思わず、何かの“呪い”だと考えていたという。

最初に亡くなったのは、ジョセフの夫の母親、つまり姑だった。2002年8月、羊の肉のスープを食した後に意識を失い、そのまま息を引き取った。6年後、ジョセフの夫の父親、つまり舅がタピオカ料理を食べた後に死亡した。いずれの場合も、当時は事件性がないとして捜査されなかった。

次は、ジョセフが14年間連れ添った夫のロイだった。2011年、ロイは食べたものを戻して、意識を失った。彼の体内からシアン化物が検出されたが、自殺と断定された。その後5年間で、トマス家の親族がほかに3人死亡した。

亡き夫のいとこと再婚

警察の捜査が始まったのは、ロイの妹であるレンジが、ジョセフを疑って通報したからだ。レンジは当初、夫を亡くした義姉ジョセフに同情していたという。だがジョセフが、死んだ夫のいとこであるシャジュとの再婚と決めると、レンジは疑惑を抱くようになった。

シャジュの妻と娘も不審死を遂げていた。娘(当時2歳)は2014年、家族の集まりでパンを口にした後に死亡。妻はその2年後、歯科治療を受けている最中に倒れ、まもなく息を引き取った。警察によれば、ジョセフはこの両方の死亡現場にいたという。

身の毛もよだつ連続殺人事件の全容が明らかになるにつれ、人々の注目は高まるばかりだ。裁判にはジョセフを一目見ようと群衆が押し寄せ、すでにこの事件を映画化する話まで持ち上がっている。

とはいえ、裁判でジョセフの罪を立証するのは難しいとみられている。自白してはいるものの、状況証拠しかないためだ。

殺害された6人のうち、検視がおこなわれたのは、ジョセフの夫ロイだけである。いまから残り5人の死因を特定するのは難しく、何年も前の事件について目撃者が出てくる可能性も低い。また、警察に身柄を拘束されているときの自白は証拠として認められない。

それでも、ロイの妹のレンジは、義姉の有罪を確信していると話す。

「この事件には神の見えざる手が働いたのだと、私は信じています。そうでなければ、(最初に殺された母の死から)18年も経った今になって発覚することはなかったでしょう」

Niha Masih

最終更新:11/11(月) 7:30
クーリエ・ジャポン

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