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「大ちゃんフィーバー」の再来なるか

11/11(月) 11:03配信

週刊ベースボールONLINE

 1983年にドラフト1位でヤクルトに入団した荒木大輔の人気はすさまじいものがあった。その「大ちゃんフィーバー」の再来と言ったら大げさだろうか。それでも、スワローズにはいつものオフとは違う期待感が充満している。

荒木大輔 加熱するフィーバーとは対照的に冷静だった若き右腕

 球団はここ最近、ドラフト目玉選手を1位で指名しては、ことごとく抽選で敗れてきた。2010年のドラフトでは斎藤佑樹(早大、現日本ハム)、塩見貴洋(八戸大、現楽天)を外して山田哲人(履正社高)を獲得。また17年には清宮幸太郎(早実、現日本ハム)を外して村上宗隆(九州学院高)を獲得しているので、結果的には大成功というケースもあったが。

 それでも抽選負けは寂しいもの。そんな負の連鎖を断ち切ったのが、今年のドラフトでクジを引いた高津臣吾新監督だった。3球団競合の末、ついに第一志望だった甲子園のスター選手、奥川恭伸(星稜高)を獲得したのだ。

 その熱は球団内部から高まっている。11月6日には橿渕聡スカウトグループデスクが石川の星稜高グラウンドを訪問。仮契約前の視察は異例のことだった。「今どんな練習をしているか見たかったので」とその意図を明かした橿渕スカウトは、育成のガイドラインについて、本人に説明したという。

 11月9日には、神宮大会に出場するドラフト4位の大西広樹(大商大)を除く5選手が、愛媛・松山で行われている秋季キャンプを見学。プロが練習する姿を直に見た奥川は、「高い意識を持ってやらないと」と大いに刺激を受けた様子だった。

 甲子園では150キロを超える快速球はもちろんのこと、マウンド上で時折見せるさわやかな笑顔も話題となった。松山でも、その奥川をひと目見ようと、ファンがぞろぞろとその後を追う場面も。「奥川フィーバー」の高まりを感じ取った球団は、例年よりも警備員を増員して、1月に戸田で行われる新人合同自主トレに臨むようだ。燕の未来のエースへ、その歩みはすでにスタートしている。

写真=BBM

週刊ベースボール

最終更新:11/11(月) 11:48
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