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プレミア12連覇に挑む韓国の本気度。国内の野球人気は下落気味だが日韓戦になれば…

11/11(月) 5:00配信

THE DIGEST

 4年に一度の野球の国際大会「プレミア12」は、3つのグループに分かれて行われたオープニングラウンドが終わり、11日から東京と千葉で各グループ上位2チーム、計6チームによるスーパーラウンドが始まる。グループCを3連勝の1位で通過した韓国にとって、今回のプレミア12には大きな意味がある。なぜなら、来年行われる東京オリンピックの出場権がかかっているからだ。

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 韓国は、野球のみならず他のどの競技でも、兵役義務のある選手が五輪でメダルを獲得すると兵役の免除恩恵が得られる。2008年の北京以来、3大会ぶりの復活となる五輪での野球競技。韓国がその出場権を得るためには、プレミア12で同じアジア・オセアニア地区の台湾、オーストラリアよりも上位の成績を残さなければならない。

 韓国代表の主将を務めるのは外野手のキム・ヒョンス(31)。彼は11年前、20歳の時に北京五輪に出場。日本戦では岩瀬仁紀(当時中日)から勝ち越しタイムリーを放つなど活躍して金メダルを手にし、兵役を免除されている。キム・ヒョンスは時を経て、後輩を五輪へと導く立場になった。
 
「自分が北京に出た時は先輩たちが多くて緊張したけど、このチームは若い選手と年長選手をつなぐ中間世代が多いので、年の差の負担はあまり感じていないと思う。何よりチーム内の雰囲気をよくすることをいつも心掛けています」。キム・ヒョンスは笑顔でそう話す。

 そのキャプテンについて、チーム最年長33歳の主砲パク・ピョンホは「(キム)ヒョンスは明るく楽しく、集中する時は集中できるようにチームをまとめている」と称賛を惜しまない。後輩選手たちも「ヒョンスさんのおかげでチームのムードがいい」と話すなど、メンバーの一体感を感じる。

 では、この大会への韓国国内の盛り上がりは? というと「これから」だ。今年の韓国KBOリーグの総観客動員数は4年ぶりに800万人台から700万人台にダウン(約728万人/1試合平均10,119人)。この20年間では初の2年連続の減少となった。

 北京五輪、そして翌09年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での代表チームの躍進で観客数が若者を中心に右肩上がりを続けた頃と比べると、今の韓国の野球人気は停滞期にある。

 ソウル・コチョクスカイドームでの開催となったオープニングラウンドでも、韓国の1、2戦目では客席の半分以上が空席。金曜夜の3戦目、キューバ戦のみ8割ほどの入りだった。
 
 場内はなかなかの熱気に包まれていたが、ただしそれは「国際大会」というよりも「オールスター戦」のノリだった。国家代表を応援する「テーハンミングク」(大韓民国)の掛け声はごくわずかで、女性を中心とした若い世代が選手別応援歌をはじめ各球団のテーマソングを熱唱していた。野球ファンは代表選手の戦いぶりに注目しているが、国全体の国際大会としての関心はまだまだだ。

 その背景の一つにプレミア12のテレビ中継がSBSの一社独占という点もある。それゆえに他の放送局のプレミア12の扱いは極めて小さい。しかし今後、台湾、オーストラリアとの五輪出場権争い、そして「韓日戦」が近づくと、どのメディアも報道合戦がヒートアップし、国民の関心が高まることが予想される。

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最終更新:11/11(月) 5:14
THE DIGEST

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