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生まれ変わった「ランドローバー ディフェンダー」は、伝統を受け継ぐ“未来志向”の本格SUVだ

11/11(月) 12:13配信

WIRED.jp

BMWによる「ミニ」の再生、フォルクスワーゲンの現代版「ビートル」、そしてルノーの「アルピーヌ」ブランドの復活。これらはいずれも自動車業界における難しい試みの例であり、目指した成功のレヴェルもそれぞれに異なっていた。しかし、何もしなければ消えゆく運命にあった「ディフェンダー」のバッジに新たな生命を吹き込むというジャガー・ランドローバーの決断の難しさは、ほかと比べて格段のものだった。

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女王陛下に愛され、冒険家たちに好まれ、農民に日常的に酷使されてきたディフェンダーの血統は、「ランドローバー シリーズ1」までさかのぼることができる。第二次世界大戦の終了直後、シンプルで役に立つ小型多目的車として設計された、いわば間に合わせの四輪駆動車だった。

軽量で能力の高いこのクルマは、当時は鋼鉄の供給に制限があったためアルミニウム合金を多用してつくられた。実に67年にわたって量産されてきたが、2016年についに生産終了を迎えた。

ジャガー・ランドローバーのプロダクトエンジニアリング担当エグゼクティヴ・ディレクターのニック・ロジャースは、「わたしは農場で育ち、初めての自動車がシリーズ2のランドローバーでした」と語る。彼のクルマは新車のような状態に再生され、イングランドのコヴェントリー郊外にあるジャガー・ランドローバー本社に誇らしげに飾られている。

まぎれもなくディフェンダー

ジャガー・ランドローバーにとってこの新型ディフェンダーは、きわめて重要な新モデルと言っていいだろう。自動車の世界でも稀に見る熱心なファンが存在するからだ。さらに、かつてのディフェンダーの飾り気のない機能性よりも、レンジローバー・ファミリーの豪華な装飾と鋭利なスタイリングに見慣れた新しい世代の顧客にとっても、魅力的でなければならない。

最高デザイン責任者のジェリー・マクガヴァンは、ウォリックシャー州ゲイドンにあるジャガー・ランドローバーの施設で実施された発表イヴェントで、「このクルマは未来志向であり、まったく新たな世代に訴求しなければなりません」と語った。

基本的な輪郭は「子どもでも描けるほどシャープ」だと、マクガヴァンは言う。しかしすぐに、あらゆるランドローバーのなかでも最も洗練された面構成をもつ、と続けた。

ボンネットはランドローバーとしては初めて、二枚貝のように大きく開くクラムシェル型ではなくなった。しかし、そのほかのスタイリングの特徴を見れば、これはまぎれもなくディフェンダーだ。

無愛想なリアエンドに備わる、サイドヒンジのテールゲート。車体後部に取り付けられるスペアタイヤ。大径のホイールとタイヤが収まる、張り出したホイールアーチ。そして、湾曲したルーフの両端とリア・サンルーフ。

発売時には、ホイールベースが2.6mの「90」ヴァージョンか、それよりずっと長いホイールベース3mの「110」のいずれかを選択できる。前者は5人乗りだが、オプションの3人掛けフロントシートを指定すれば6人乗りとなる。後者は、5人乗り、6人乗り、あるいは7人乗りのシート配列になる。

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最終更新:11/11(月) 12:13
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