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ベビーブーマーの「老害」はもうたくさんと、若者世代が年齢差別のスラングで反撃

11/11(月) 17:46配信

ニューズウィーク日本版

<ニュージーランド議会で若手議員が、野次を飛ばした年配議員を「OKブーマー」の一言で黙らせ、話題になっている。OKブーマーはベビーブーム世代を揶揄するスラング。世代間闘争の狼煙が上がった?>

ニュージーランド議会で演説をしていた25歳の政治家が、年配議員の野次を一言でやりこめ、話題になっている。

話題のNZ若手議員「OKブーマー」動画を見る

緑の党に所属するクロエ・スワーブリックは11月5日、2050年までに二酸化炭素排出量ゼロをめざす気候変動問題関連法案を支持する演説を行っていた。

「世界の多くの指導者が何十年も前から、(気候変動が)これから起きることを知りながら、黙っていたほうが政治的に都合がいいと手をこまねいてきた」と、彼女は語った。「私の世代、そしてその後の世代にそんな余裕はない。私は2050年にも56歳だ......」

そこまで語ったところで飛んだ野次に、スワーブリックは「OKブーマー」の一言で黙らせ、演説を続けた。気候変動が人類を脅かしはじめる頃までには死んでしまう無責任なベビーブーム世代は黙ってろ、という意味にもとれる。

<老害にうんざり>

ミレニアル世代やZ世代と呼ばれる10~30代の若者の間では今、60~70代のベビーブーム世代を揶揄する「OK ブーマー」というスラングが爆発的に広がっている。ブレイクのきっかけは、「TikTok(ティックトック)というソーシャルメディアに、ベビーブーム世代の「上から目線」をからかう動画が無数に投稿されたことだ。

ニューヨーク・タイムズは、このスラングを「何もわかっていない年配の人々」への鋭い反撃であり、「うんざりした何百万人もの子供たちの叫び」と表現した。記事のタイトルは「OKブーマーは友好的な世代間関係の終わりを告げる」で、サブタイトルは「これは戦争だ」で始まる。

スワーブリックは後にガーディアンの論説欄で、自分がOKブーマーと言ったのは「とっさの思い付き」だったが、それは「各世代が共有する疲労感」の象徴でもあったと詳しく解説した。

「気候変動の対策をする時間がどんどん失われていくなか、将来このツケを払わされる若い世代に共有する徒労感を象徴した言葉だ」と、スワーブリックは書いた。

「議場の野次を聞いて、多くの常識ある人たちが政治に失望している。当然の報いだ」

結局スワーブリックの演説は成功し、ニュージーランドの議会は彼女の「ゼロカーボン法案」を可決した。

2050年までにニュージーランドの温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることと、地球温暖化防止のための国際枠組みを定めたパリ協定に基づいて、国の義務を果たすことをめざしている。

一方、ドナルド・トランプ大統領はこの画期的な合意からの撤退を発表しており、アメリカ政府は最近、正式な手続きを開始した。

カレダ・ラーマン

最終更新:11/12(火) 13:43
ニューズウィーク日本版

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