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センチュリーよりスゴイ!? 6670万円のロールス・ロイスは何がスゴイのか? ファントム エクステンデッド ホイールベース試乗記

11/11(月) 21:25配信

GQ JAPAN

ロールス・ロイスのフラグシップモデル「ファントム」のロングホイールベース版「エクステンデッド ホイールベース」の魅力とは?

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全長5990mm!

ロールス・ロイスの最高峰は「ファントム」だ。それも「エクステンデッド・ホイールベース」仕様は、全長が5990mm、ホイールベースは3770mmに達する。

現行モデルは、2017年7月に登場した。ファントムとしては8代目である。どれほど巨大かというと、前輪と後輪のあいだに軽自動車(3395mm)が1台収まってしまい、それでもスペースが余るほど。

ファントムには、全長5770mm、ホイールベース3550mmの標準モデルも設定されている。自ら運転するセダンとしての評価は、本来、標準モデルですべきかもしれない。が、エクステンデッド・ホイールベースもなかなか楽しめる仕上がりだった。

従来にくらべ、約30%も剛性を高めたという軽合金製のスペースフレームを使ったシャシーに、新開発の6748ccのV型12気筒ツインターボ・エンジンを搭載。900Nmというおそろしいほど太い最大トルクが、1700rpmから発生する。

世界でもっとも静かなセダンづくりを目指すロールス・ロイスは、ツインターボを活かし、低回転でより太いトルクを発生させることで、静かなエンジンを実現したという。

さらに静粛性を向上させるため、ボディ構造各所も凝りまくっている。エンジンとキャビンを分けるバルクヘッド、それとフロアは、遮音のために2重構造になっているうえ、そのなかには、吸音材と遮音材をふんだんに詰め込む。

タイヤも、静粛性を高めるべく、タイヤ・メーカー(試乗車のタイヤはコンチネンタル社製)と幾度も検討を重ね開発したという。結果、キャビン内のタイヤ・ノイズは9デシベル下がったという。

運転しても想像以上に楽しい

いうまでもなく、リアシートは最高だ。リア・クオーターピラーと着座位置の関係は、リアシート乗員の顔が外から隠れるようになっているので落ち着く。ぶ厚いカーペットと、よく出来たシートクッションはバイブレーションをきれいに吸収する。

従来モデルとおなじく、乗り込んだあと、ドアを閉めるときは電動だ。感心したのは、足置きの角度が電動で調整できる仕組みである。足首を好みの角度に出来るのは、脚を延ばせるより、はるかに快適だった。

ドライバーズ・シートは、つまらない場所か? というと、けっしてそんなことはない。細身のグリップ径のステアリング・ホイールは、てのひらに吸いつくような感触の革巻きで、操舵力はかなり軽めであるが、切っていくときの微妙な抵抗感がなかなか気持よい。

ロールス・ロイスは静粛性に尽力しているため、エンジン・トルクがごく低回転域からたっぷり出る設定というのは前述のとおり。ボディの動きは、2750kgという超ヘビー級の車両重量を意識させない。

丸の内のようなストップ・アンド・ゴーの多い道でも、かったるさはいっさいない。すーっと正確に停まり、発進もすばらしく落ち着いてスムーズだ。

操舵感覚は、従来と似ていて、あえて路面とダイレクトなコンタクトをドライバーに感じさせない設定である。9時15分あたりを持って、そのまま大きく腕をまわして操舵するより、7時20分あたりを両手で握って、いわゆる“送りハンドル”で操舵するのが、よりスムーズに動かすコツだ。このへんはロールス・ロイス伝統の味である。

首都高を含めた高速道路では、活発に走ることも厭(いと)わない。大トルクによる瞬発力にくわえ、電子制御の足まわりと剛性の高いシャシーが、しっかりとボディの動きをコントロールしてくれるので、スポーティなセダンをドライブしているかのよう。

ま、ファントムで他車を追い抜くような運転は、あんまり感心しないと私個人は思う。あくまでも、粛々と…が、スタイリッシュである。

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最終更新:11/11(月) 22:16
GQ JAPAN

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