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起立性障害で学校に行けないかも…と悩む母親へ【カウンセラー根本裕幸さん】

11/11(月) 14:30配信

webマガジン mi-mollet

 子供が病気を抱えていて、他の子と同じように学校に通うことが困難な場合。子供のせいではないと分かっていても、親は大らかな気持ちで接することができないこともあります。3ヵ月先まで予約のとれない心理カウンセラーとして大人気の根本裕幸さんは、「学校に行くのが普通」という考え方を変えることから始めてほしい、とアドバイスをくれています。

 ぼうさんからの質問

Q. 起立性障害で起きられない子供に大らかな気持ちで接することができません。

子供が起立性障害でなかなか朝起きられず、学校も遅刻して行っている状況です。病気のことはだいぶ理解できたのですが、今ひとつ大らかな気持ちで子供に接することができません。夏休みが終わり、またあの日々が始まるかと思うと気持ちが滅入ります。病院では「いつか治りますから気長に」と言われますが、このままだと普通に高校に行くこともできないのでは? と不安が常にあります。どう子供と接したら良いのでしょうか? 病気のことを理由にいろいろサボッているのでは……とも思ってしまいます。(43歳)


根本裕幸さんの回答

A. 子供さんを心配する気持ちは分かりますが、自分の面倒をしっかり見ることも大事です。

こういった悩みを抱える親御さんにはいつもお話させていただいているのですが、ぼうさんも、学校に行くことが正しい、という考えに縛られてしまっているのではないでしょうか。その結果、子供さんのことを愛しているのに否定的な目で見てしまっているわけです。ですから、一度「学校に行くことだけが普通」という考えを外してみましょう。

たとえば鬱病や神経症を患っている人は、学校や会社に行きたくても体が動かないことがあるため、それを怠け病だと思っている人は多いものです。同じようにぼうさんも、子供さんの病気のことを、頭では理解していても、どこか腑に落ちてないものを感じていますよね。だから起立性障害を治すことに固執してしまっている。そのように良くないものだと決めつけていることが、悩みを大きくしている一番の問題だと思われるのです。そうではなく、「これがこの子の個性だ」と思うようにしてください。

 ぼうさんの子供さんの魅力や価値とは一体何でしょう? いいところがたくさんあるはずです。それをきちんと言葉にし、褒めてあげましょう。そして、「そんなアナタがお母さんは大好きだよ」と愛情表現をするようにしてください。だって、起立性障害を抱えている子供さんのことは嫌いですか? そんなことはないですよね。ならば、ただ抱きしめてあげればいい。子供さんに対してしてあげるべきことは、それだけです。

 同時に、自分の面倒もちゃんと見る、ということをほしいと思います。ぼうさん自身が子供さんのために頑張り過ぎて、自分を犠牲にしていませんか? 子供さんが病気を抱えていることに対して、罪悪感を抱いていませんか? それは、ぼうさんの責任では決してありません。ですから自分を責めたりしないで、むしろ自分が笑顔になれることをたくさんおこなっていきましょう。 そうやって自分で自分の機嫌を良くしてあげるのです。そうすれば、自ずと子供さんにも大らかに接することができるようになると思いますよ。
 

PROFILE根本裕幸1972年生まれ。1997年より神戸メンタルサービス代表・平準司氏に師事。2000年にプロカウンセラーとしてデビュー。以来、述べ15000本以上のカウンセリングをこなす。2001年、カウンセリングサービス設立に寄与。企画、運営に従事し、2003年からは年間100本以上の講座やセミナーもこなす。2015年より独立。フリーのカウンセラー、講師、作家として活動している。『いつも自分のせいにする 罪悪感がすーっと消えてなくなる本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』(大和書房)、『子どもの将来は「親」の自己肯定感で決まる』(実務教育出版)など著書多数。ブログはコチラ→https://nemotohiroyuki.jp/  この人の回答一覧を見る山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『FRaU』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る 取材・文/山本奈緒子 

根本 裕幸

最終更新:11/11(月) 14:30
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