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隣の席が汚いのも「うつ」の原因に?“心の病リスク”を医師100人が判定

11/11(月) 8:45配信

bizSPA!フレッシュ

 我々が人生の多くの時間を費やすのが“職場”。昨今、働き方改革が叫ばれているが労働環境改善の兆しはいまだ見えず、劣悪な環境で心身がボロボロになってしまうことも。

 そこで、システム、備品、コミュニケーションなど、100人の医師に調査をして明らかになった、職場に潜むさまざまな病気のリスクを取り上げていく。

流行りの労働形態を悪用している会社に要注意

 精神衛生は、パワハラや過重労働だけでなく、狭い職場など、ストレスの蓄積によっても脅かされる。シニア産業カウンセラーの見波利幸氏に職場のリスクを聞いた。

「例えば隣人が整理整頓に無頓着で、書類がこちらのスペースに侵食してくるようなら大きなストレスになります。席と席の間の通路が狭く、イスを引かないと通れないような職場も良くない。積もり積もってうつにつながるんです」

 ちなみに、産業医の大室正志氏いわく狭い職場は能率が低下するとか。

「隣席との間隔が1mもないような職場では、二酸化炭素濃度が2000~3000ppmに達することがあり、これは交通量が多い首都高速道路に匹敵する濃度です」

中途半端なフレックスやリモートワークは逆効果

 とはいえ、リモートワークも必ずしも解決策にはならない。なかでも、クラウドには意外な落とし穴が。

「クラウドで仕事をするとデータを無尽蔵に詰め込んでしまうため、知らぬ間にキャパ以上の仕事を抱え込んで、押しつぶされてしまう人もいます」(大室氏)

 見波氏もIT社会の弊害を指摘。

「LINEやSlackを取り入れる企業が増えており、それによって休日も確認・返信しなければならない環境が生まれています」

 中途半端なフレックスもNG。

「毎朝ミーティングがあるなど、実質的に定時がある職場はストレス大です」(健康社会学者の河合薫氏)

 また、成果主義の会社も要注意。

「あまりにもノルマが厳しいとか、会社全体・所属部署・個人の3つの業績全部がアップしないと給料が上がらないといった場合は、『賃金カットのための成果主義』である可能性が高いです」(見波氏)

 流行の制度も、適切に運用されているか冷静な見極めが必要だ。

100人の医師が判定する心の病リスクランキング

1位 69点 隣席の書類が侵食してきている
2位 59点 クラウドを仕事に活用している
3位 55点 LINEやSlackを取り入れている
4位 44点 フレックス制なのに実質定時がある
5位 40点 成果主義を導入している

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 働き方改革で業量に対して過度に残業が制限されると、持ち帰り残業や隠れ残業、あるいは下請け企業へのしわ寄せにつながることにも。

【見波利幸】
シニア産業カウンセラー。日本メンタルヘルス講師認定協会代表理事。メンタルヘルス研修の草分け。著書に『なぜか、やる気がそがれる問題な職場』(青春出版)

― 特集・病気になる職場 ―

bizSPA!フレッシュ 編集部

最終更新:11/11(月) 8:45
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