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側近大臣の連続辞任で「菅株」暴落。一番得したのは...安倍首相?

11/11(月) 6:10配信

週プレNEWS

"令和おじさん"として知名度も抜群な安倍政権の要、菅 義偉(すが・よしひで)官房長官の株が絶賛ダダ下がり中だ。自民党某議員秘書が言う。

「菅長官の"推し"で入閣した側近の菅原一秀(すがわら・いっしゅう)経済産業大臣、河井克行法務大臣が、10月末にスキャンダルで相次いで辞任。また、同じく菅長官が入閣を主導した小泉進次郎環境大臣も、『セクシー発言』でミソをつけて以来、パッとしません。人事失敗の責任を問う声が自民党内に噴出しているのです」

政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏もこう語る。

「菅長官の人事が裏目裏目に出てしまったことで、安倍政権は内閣改造早々、危機に直面しています。官房長官の責務は女房役として総理を支え、危機管理をすることですから、責任論も当然。求心力が低下するのは確実でしょう」

官房長官の在任記録を更新中の政権ナンバー2で、ポスト安倍候補の最右翼に名前が挙がることもある菅長官の評判がガタ落ちとなれば、政権与党内の派閥力学に影響を与えないはずがない。政治部デスクが解説する。

「ポスト安倍レースで、これまでさえない印象が強かった岸田文雄政調会長が浮上するかもしれません。7月の参院選で岸田派の候補が次々と落選したことで、党内では岸田氏の領袖としての力量を疑問視する声が出ていました。

しかし、その参院選で菅長官の支援を受け、岸田氏の地元・広島で岸田派重鎮の溝手顕正(けんせい)元防災相に競り勝った河井案里(あんり)参院議員は、夫の河井前法相の大臣辞任の原因となったウグイス嬢買収疑惑で有罪となれば失職もありえる。その後の補選で溝手氏が当選すれば、岸田氏はメンツを回復し、ポスト安倍候補に再浮上してきます」

当然、上がる人がいれば、下がる人もいる。アップ組の代表が岸田氏とするなら、ダウン組の代表は、やはり2閣僚の辞任について「任命責任は私にある」と暗い顔で謝罪する羽目になった安倍晋三首相ではないか?

しかし、前出の鈴木氏はこう指摘する。

「普通に考えれば、閣僚の連続辞任で安倍首相は一番の貧乏くじを引いたということになるでしょう。しかし、見方を変えてみれば、実は菅長官のメンツが失われたことで最も得をしたのは安倍首相かもしれないのです」

野党やメディアに任命責任を追及されている安倍首相が得をしたとは、どういうことか? 鈴木氏が続ける。

「首相にしてみれば、ポスト安倍レースはどんぐりの背比べがいい。次期首相選びの流れを自らつくることで、首相退任後も"院政"を敷ける。あるいは、場合によっては4選を狙うシナリオも現実味を帯びる。しかし、菅長官がポスト安倍候補として圧倒的な力を持っている状況では、それもままなりません。

菅長官はこの7年間で内閣官房を押さえ、人事局を通じて霞が関の官僚を押さえた。また、自民党の無派閥議員のなかには"隠れ菅派"が40人以上いるとみられています。首相周辺は、こうして菅長官が突出した力を持つことを以前から警戒していましたが、その菅長官が側近たちの不始末で求心力を低下させた。ある意味、願ったり叶ったりのラッキーな状況なんです」

永田町は本当に摩訶不思議なところだ......。


写真/時事通信社

最終更新:11/11(月) 6:10
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