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朝日新聞中国人権弾圧を非難

2019/11/12(火) 11:33配信

Japan In-depth

この部分は「力ずくで封じ込める姿勢」を「見てきた」という文章の主語がだれなのか、曖昧な点もあるが、おそらく「日本の学界」ということなのだろう。とすると日本の学界が香港の人々と共通の恐怖を抱いているという意味になり、迫力のある描写とも響く。

そのうえで結びとして同コラムは次のように述べていた。

 「日中関係は改善の基調にあるという。習氏も来春、来日する予定だ。ならば今こそ、日本政府は中国の言論や人権の問題に目を向け、意見を言うべきだ。それは日本人の安全にも深くつながっている」

まさに適切な主張である。ただし習近平主席の来賓としての来日に反対はしていない。だが日本政府は中国の人権弾圧に抗議せよ、と訴えている。確かにそうだろう。日本政府はその抗議を明確にしてこそ初めて習近平主席を招くべきだと、その訪日に明確な前提条件をつけるならば、もっと適切な主張となっただろうが、そこまでは述べていなかった。

日本政府は首脳や高官同士の会談で人権弾圧への懸念を伝えたと発表しているが、公開の場で抗議を表明しなければ、効果はない。中国への批判的な姿勢の強化を朝日新聞にまで求められるとは、安倍政権の対中スタンスもよほど融和的にすぎる、ということだろう。

古森義久(ジャーナリスト・麗澤大学特別教授)

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最終更新:2019/11/12(火) 11:55
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