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本屋大賞、読むならこれ! 読書家が薦める鉄板の「10冊」

2019/11/12(火) 6:21配信

NIKKEI STYLE

■3位 海賊とよばれた男(百田尚樹)724ポイント

戦後の事業家 生きる姿に勇気
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石油会社を立ち上げた男が、敗戦ですべてを失った後、社員を一人も解雇せずに事業を再生し、石油を武器に変えて世界と対峙した生きざまを描く。出光興産の創業者・出光佐三がモデル。「日本の戦後を感じる」(55歳男性)。「この時代の男たちに胸が熱くなった」(37歳男性)。「経済小説として面白い」(67歳男性)。男性に面白かったとした人が多かった。

「後輩社員に人のために頑張る姿が美しいことを伝えたい」(38歳女性)など、同僚に薦めたいという声が集まった。「気持ちを奮い立たせたい時に読みたい」(38歳男性)と「読み直したい作品」に挙げた人も。

(1)講談社(2)(上)(下)各825円(3)442万部(4)13年、大賞

■4位 博士の愛した数式(小川洋子)705ポイント

平易な表現 数学嫌いもファン
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記憶を失った天才数学者「博士」のもとに派遣された家政婦の「私」、10歳の息子「ルート」。博士の大切な言葉である「数字」を媒介に3人の心の交流を描く。「淡い記憶の中でも精いっぱい生きようとする博士がいとおしかった」(26歳女性)

数式が並ぶが、数学嫌いの「私」のシンプルな言葉でつむがれ、「作者の小説に共通する異形な美しさや静けさが好き」(52歳女性)と女性の支持を得た。「数学好きに」(26歳女性)という一方、「嫌いでも、数学を違った角度で見られる」(22歳男性)

(1)新潮社(2)605円(3)276.3万部(4)04年、大賞

■5位 蜜蜂と遠雷(恩田陸)670ポイント

ピアノの音 色彩豊かに表現
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若いピアニストたちの青春群像劇。コンクールを通して様々な才能を持つ参加者の人生を描く。「ピアノの音を色彩豊かに描いた作品」(66歳男性)。演奏の描写を理由に面白かったと答えた人が多かった。「クラシック音楽を実際に聴きながら読んだ。今までにない立体的な読書だった」(67歳女性)という人もいた。

薦めたい相手としては音楽好き、ピアノを弾く人が多かったが、「格闘技みたいに楽しめるので格闘技好きに」(36歳男性)という声もあった。17年1月直木賞も受賞した。

(1)幻冬舎(2)(上)(下)各803円(3)149.3万部(4)17年、大賞

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最終更新:2019/11/12(火) 6:21
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