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本屋大賞、読むならこれ! 読書家が薦める鉄板の「10冊」

2019/11/12(火) 6:21配信

NIKKEI STYLE

■9位 謎解きはディナーのあとで(東川篤哉)433ポイント

気軽に読める本格ミステリー
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大富豪の令嬢の新米刑事が、丁寧な口調で暴言を吐く執事と事件を解決する。「ユーモアたっぷりの掛け合いと本格的な謎解きが魅力」(60歳女性)。1話完結型で、シリーズ化されている。「娘たちがちょっとした探偵気分を味わうために読んでほしい」(56歳女性)。「テレビドラマを見た人にぜひ原作を」(49歳女性)

(1)小学館(2)702円(3)217.3万部(4)11年、大賞

■10位 村上海賊の娘(和田竜)426ポイント

戦国時代、瀬戸内海が拠点の村上海賊の当主の家に生まれた女性が主人公。壮大なスケールで海賊船の合戦を描く。「戦国時代の海賊という男だけの世界で立ち回る姫が格好いい」(59歳男性)。1~10位で唯一の非映像化作品で「CGを駆使し、リアル感を再現してほしい」(49歳男性)。

(1)新潮社(2)1・2巻各649円、3・4巻各693円(3)298.8万部(4)14年、大賞

読者目線の賞 映像化多く

2004年に始まった本屋大賞の特徴はオンライン書店を含め、新刊書を販売する「書店員」が選考する点。他は作家など文学のプロが決めることが多い。実際に本を扱う書店員が「自分が本当に売りたい本」として選ぶ。1次投票でノミネート作品を絞り、2次投票を経て受賞作品を決める。19年4月の第16回では1次に全国493店の623人、2次に308店の371人が参加した。

作家にとっても「読者に最も近い書店員が選ぶので、大きな励ましになる」(筑摩書房顧問で書評家の松田哲夫さん)。既存の文学賞に縁がなかったというリリー・フランキーさんの「東京タワー」が06年大賞を受賞し、「読者目線に立った賞」(松田さん)という印象が広がった。

受賞作はテレビドラマや映画などに映像化されることも多い。現在公開中の「蜜蜂と遠雷」は、17年に直木賞と本屋大賞をダブル受賞した作品だ。ピアノのコンクールが舞台で映像化が難しいとの指摘もあった。作者の恩田陸さんは「なるべくピアノを弾いている映画に」と希望し、俳優の松岡茉優さんらが登場人物の心理を演奏シーンで巧みに表現した。幻冬舎も「原作者の意図をくみ取った作品で大満足」という。

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最終更新:2019/11/12(火) 6:21
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